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バーの歴史を徹底解説!古代から現代までの酒場文化と日本のバー発展の軌跡とは

バーの歴史を徹底解説!古代から現代までの酒場文化と日本のバー発展の軌跡とは
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「バー」と聞くと、おしゃれで大人の空間を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。しかしそのルーツを辿ってみると、実は人類の「お酒を楽しむ文化」の始まりにまでさかのぼります。古代の人々が集い、お酒を酌み交わしていた場所こそ、現代のバーの原型ともいえる存在でした。

この記事では、バーの歴史というテーマで、世界と日本それぞれの発展の流れをたどります。バーという空間がどのように形作られてきたのかを詳しく解説するので、ぜひ最後までチェックしてください。

世界におけるバーの歴史

現代バーの起源はアメリカにあるといわれていますが、酒場そのものの始まりは古代メソポタミア文明にまでさかのぼります。長い歴史の中で、お酒は単なる嗜好品ではなく「人と人をつなぐ文化」として発展してきました。ここでは、古代から現代までのバーの流れを順を追って見ていきましょう。

酒場の始まりは古代メソポタミア文明

お酒を提供する場の歴史は、紀元前4000年頃のメソポタミア文明から始まります。当時の人々は大麦を発酵させた、ビールに似た飲料を楽しみ、神への供物としても用いていました。

お酒を提供する「タバーン」と呼ばれる居酒屋のような場所が存在していたこともわかっています。タバーンでは商人や旅人が情報を交換し、時には取引を行う場でもありました。つまり、古代の酒場は単なる飲み場ではなく、社会の交流拠点だったのです。

バーの原型はアメリカで生まれた

現在の「バー」という呼び名は、18〜19世紀のアメリカが起源と言われています。当時、カウンター(Bar counter)の前に酒瓶が並び、バーテンダーが客に直接お酒を注ぐスタイルが広まりました。仕切りや柵という意味を持つ「Bar」が客との境界線になり、やがてこの形式が「バー」と呼ばれるようになったのです。

ゴールドラッシュ期や開拓時代には、多くの人が集まれる広くて開放的な「サルーン」が登場しました。映画などでよく見る、スイングドアが特徴でカウボーイがお酒を飲んでいるあの空間です。サルーンはただの酒場ではなく、地域の集会所や政治活動の場としても機能していました。

ヨーロッパで洗練されたカクテル文化

アメリカで生まれたバー文化は19世紀後半、ヨーロッパへと伝わります。特にロンドンやパリでは、上流階級の社交場として「ホテルバー」が発展したのです。

ホテルバーは洗練された社交場として、上流階級だけでなく芸術家やビジネスマンなども集うようになります。また、カクテル文化も大きく変化した時代です。ホテルバーでは落ち着いた空間に豪華な内装、質の高いサービスが提供されました。ヨーロッパでの発展は、バーを社交文化の象徴へと押し上げた重要な存在といえるでしょう。

禁酒法時代のスピークイージーとは

1920年代、アメリカでは禁酒法が施行され、酒類の製造・販売が禁止されました。しかし人々はこっそりお酒を楽しむため、「スピークイージー」と呼ばれる秘密のバーを作り出します。

スピークイージーは警察の捜査から逃れるために、お酒とは関係の無い書店などの奥を隠れ場所として、合言葉や暗号がないと入れない仕組みになっていました。

合言葉をこっそり伝えることや簡単に言える名前のお酒があったことから、スピークイージー(Speak easy)と名が付いた説があります。非合法な店ながら、その雰囲気が逆に人気を集めました。現代では、隠れ家バーという形で受け継がれています。

第二次世界大戦後のバー文化

第二次世界大戦後、アメリカでは禁酒法が撤廃されたことで、酒類の製造・販売が再び合法化され、バー文化は大きく変化しました。戦前のような秘密めいたスピークイージーではなく、誰もが堂々と楽しめる社交の場としてのバーが復活し、街には多彩なスタイルのバーが広がっていきます。

また、戦後のアメリカは経済成長が著しく、ウイスキー、ジン、ラムなどの大衆化が進み、カクテル文化も急速に再発展しました。ジャズバーやホテルバーといった娯楽性の高い業態も増え、バーは音楽・カルチャーと結びついた新しい楽しみ方を提供する場所へと変化します。

日本におけるバーの歴史

日本でも古くから酒場文化はありましたが、欧米式のバーが登場したのは西洋文化が伝わり始めた明治時代と言われています。ここでは江戸時代から現代に至るまでの、日本独自の酒場とバー文化の進化をたどります。

日本の酒場文化は江戸時代から

日本における「飲み屋文化」は、江戸時代にすでに確立されていました。庶民が気軽に立ち寄れる「居酒屋」や「角打ち(かくうち)」も江戸時代にルーツがあります。

居酒屋は、買ったお酒を今すぐ飲みたいというお客の需要に応えて、酒屋でそのままお酒を提供するようになったのが始まりです。後に競争が激しくなり、簡単な料理を提供する店が増えました。店に居ながらお酒を飲む、居酒(いざけ)が一般化し、居酒屋と呼ばれるようになったと言われています。

角打ちは居酒屋の前段階であり、酒屋版立ち飲みとも言えます。角打ちの語源には諸説あり、店先の角で酒を飲んだことによる説や、升(ます)や角ばった木の器の角に口をつけて飲むことによる説が有力です。

日本でのバーは明治時代が始まり

日本にバー文化が本格的に入ってきたのは、文明開化が進んだ明治時代のことです。横浜や神戸の外国人居留地では、西洋人向けにウイスキーやジン、ビールを提供する欧米式のバーが誕生しました。日本初のバーは横浜の外国人居留地に1860年に開業した「横浜ホテル」だと言われています。最初は外国人専用でしたが、後々日本人も受け入れられるようになりました。

そして、日本人向けに1912年に開業した日本初のバーは「神谷バー」という浅草にあるお店です。100年以上の歴史がある神谷バーは国の登録有形文化財にも登録されています。看板メニューは、ワインやジン、ベルモットなどをブレンドしたリキュールの電気ブランです。

当時の日本人にとって、バーカウンター越しに提供されるアルコールは非常に新鮮で、社交の場としての酒場は大きな刺激をもたらしました。やがて日本人バーテンダーが本格的な技術や接客方法を学び、銀座や横浜を中心に国産のバーが増加していきます。特に銀座のバーは、上品で落ち着いた雰囲気を重視し、クラシックカクテルや洋酒文化が浸透。そこには日本らしい「丁寧で繊細なおもてなし」の精神が強く宿っていました。

さらに明治末期〜大正時代には、ホテルバーや高級クラブなども生まれ、バーは紳士の社交場としての役割を持ち始めます。欧米文化への憧れと共に生まれた明治のバーは、日本独自の進化を遂げる下地となり、現在のバー文化の原点を形成したのです。

戦後の復興と共に進化したバー

第二次世界大戦後、日本はアメリカ文化の強い影響を受け、バー文化も大きく変化しました。進駐軍を相手にしたバーが多く生まれ、ウイスキー、カクテル、ジャズといった戦後の新しい夜文化が一気に広がっていきます。銀座・横浜・六本木などでは、外国人と日本人が交流するバーが増え、国際色豊かな空気が街に漂っていました。

この時期のバーテンダーは、欧米スタイルをベースにしながらも、日本独自の「きめ細かい技術」や「静かな接客」を身につけ、職業としての専門性を高めていきます。シェーカーの振り方、氷の扱い、グラスの温度管理など、非常に細部までこだわるスタイルが確立されました。

また、女性が切り盛りする「ママ」との会話を楽しむバーや、スナック的要素を持つバーも生まれ、夜の社交場としての幅が広がったのもこの時代です。戦後の復興期に生まれたバー文化は、現代の多様な日本のバーの礎を作った、非常に重要な転換期だったと言えるでしょう。

バブル期のラグジュアリーバー文化

1980〜90年代のバブル期、日本のバー文化は一気に豪華さと華やかさを増しました。高層ホテルのスカイバー、夜景を楽しむラウンジバー、重厚感のあるクラシックバーなど、多様な高級バーが登場し、特に都市部では連日のように賑わいを見せていました。

この時代は「お酒はステータス」であり、希少なウイスキーや高価なシャンパン、輸入ワインなどが飛ぶように売れました。1杯数万円のウイスキーも珍しくなく、バーは成功者の象徴としての役割も果たしていたのです。内装も豪華で、金箔・大理石・間接照明などを使った空間演出が多く、視覚的にも贅沢な時間を味わえる場所として人気を集めました。

さらに、クラブ文化やディスコ文化とも結びつき、バー・ラウンジ・クラブの境界が曖昧になり、多くの業態が誕生します。この華やかな時代に生まれた空間演出は、現在のホテルバー、ラウンジバーにも影響を与え続けています。

現代日本のバースタイルとは

現代日本ではバー文化がこれまでになく多様化し、目的に応じて選べる幅が大きく広がりました。特にここ10年で注目されているのが、クラフトカクテルやクラフトジンを扱うバーです。バーテンダーが自家製シロップやスパイスを使い、素材と技術を組み合わせて作品としての一杯を作るスタイルが支持されています。また、地元産フルーツや野菜を使ったローカルカクテルも話題になり、日本各地で地域色のあるバーが増えてきました。

さらに、Z世代を中心にノンアルコールカクテルの需要が高まり、ノンアル専門バーも登場。お酒を飲まない人でもバーの雰囲気だけを楽しめるようになっています。現代の日本のバーは、「静かに飲む場」という枠を超え、体験・クリエイティブ・個性を楽しむ空間へと大きく変化しているのです。

バーの種類

バーには多様なスタイルがあり、目的や雰囲気によって選ぶ楽しみがあります。ここでは代表的な5種類を紹介します。

オーセンティックバー

オーセンティックバーは「本物」「正統派」という意味の通り、クラシックスタイルを重視したバーです。派手さよりもバーテンダーの技術と一杯の完成度が重視され、王道のカクテルから珍しい洋酒まで、質の高い酒をじっくり味わえるのが魅力です。マナーを気にする人もいますが、実際は初心者歓迎の店も多く、静かに良いお酒を楽しみたい人に向いています。

ショットバー

ショットバーは、カウンター越しにライトな雰囲気でお酒を楽しめるカジュアルなバーです。ウイスキーやスピリッツをショット(1杯)単位で気軽に試すことができ、価格も比較的手頃です。1人飲みから友人とのサクッとした利用まで幅広く、日常的に立ち寄れるバーとして人気があります。

ダイニングバー

ダイニングバーは食事とお酒の両方を楽しめるバーとして親しまれています。お酒だけでなくパスタ・肉料理・おつまみなど、しっかりとした料理を提供する店が多く、デートや女子会でもよく選ばれます。レストランほど形式ばらず、バーほど敷居も高くないちょうど良さが魅力です。食事をしながらゆっくり過ごしたい人におすすめです。

スタンディングバー

スタンディングバーはその名の通り、椅子を置かず立ち飲みが基本のバーです。短時間で気軽に飲めることから、仕事終わりのビジネスパーソンや1人飲みユーザーに人気。価格がリーズナブルな店も多く、コミュニケーションが生まれやすいのも特徴です。

コンセプトバー

コンセプトバーは世界観を楽しむバーとして近年注目を集めています。映画・音楽・アニメ・文学・アートなど、特定のテーマを軸に空間づくりがされており、店内装飾やメニューもその世界観に合わせて構成されています。雰囲気を楽しむだけでなく、限定カクテルやオリジナルメニューがあるのも魅力です。写真映えする店も多く、若い世代を中心に人気が拡大。非日常の体験を味わえる点で、従来のバーとは異なる楽しみ方ができます。

まとめ

この記事では、世界や日本におけるバーの歴史について徹底解説しました。バーは歴史の中で進化し続け、現代では多彩なスタイルが存在しています。これほど幅広く進化している背景には、時代や文化の変化、そしてお酒を楽しむ人々の多様なニーズがあります。

バーは単なる「お酒を飲む場所」ではなく、時代ごとの文化や価値観を映す鏡のような存在です。自分がどんな時間を過ごしたいのかを基準に選ぶことで、バーはより魅力的な体験を提供してくれます。歴史と文化を知った上で訪れると、いつもの一杯もさらに深く味わえるはずです。自分の気分や好みに合わせて、お気に入りのバーを見つけてみてください。

RY'S cafe bar(アールワイズカフェバー)札幌で1番お洒落なカフェ&イタリアンバー

RY'S Cafe Barは、日常のひとときを特別に彩るカフェ&イタリアンバーです。
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住所 〒064-0824
北海道札幌市中央区北4条西24-2-16-2F
Tel. 050-1720-4373
365日24時間!電話受付可能!(AIさゆり)
営業時間 カフェ:11:00-17:00
ランチ:11:00-14:30
バー:17:00-23:00(L.O.22:30)
アクセス 最寄り駅:地下鉄東西線「西28丁目駅」1番出口より徒歩5分
駐車場:2台

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