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テキーラってどんなお酒?おすすめのカクテル14選をご紹介!

テキーラってどんなお酒?おすすめのカクテル14選をご紹介!
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テキーラといえば、ショットグラスで一気飲みするイメージがありますよね。
アルコール度数が高くて強いお酒だと思っている人も多いのではないでしょうか。
しかし、テキーラも他のアルコール同様、割るものによって美味しいカクテルになるんです。

この記事ではテキーラの歴史や製造工程、種類などテキーラにまつわる情報や、美味しく飲めるテキーラベースのカクテルレシピをたっぷりとご紹介します。

普段テキーラをあまり飲まない人も、この記事を読めば気になるカクテルが見つかるかもしれませんね。
それでは早速チェックしていきましょう。

テキーラとは

テキーラはメキシコ発祥の蒸留酒です。
スピリッツの一種で、ジン・ラム・ウォッカとともに世界4大スピリッツと呼ばれています。
メキシコのハリス州にある村の名前「テキーラ」から、その名がついたのだそう。

テキーラはCRTと呼ばれるテキーラの規制委員会によって厳正に管理されています。
メキシコの公式規則を満たしたものだけが「テキーラ」と呼ばれることが許されていて、シャンパンやコニャック(ブランデー)と同様、原産地呼称として世界中で親しまれているお酒の一種なんです。

テキーラは強いお酒のイメージがありますが、アルコール度数は35度~55度と認定機関の規則で決まっています。
ウイスキーなどと同等のアルコール度数なので、特別に強いお酒ではないことが分かりますね。

カクテルのように他のお酒やドリンクと合わせても良いですし、暑いメキシコで生まれたアルコールですから、キンキンに冷やしてショットグラスで飲む方法も人気があります。
塩やライムと合わせるのが伝統的なスタイルで、塩はテキーラの甘みを倍増させ、ライムはアルコールから喉を守る効果があるのだとか。

その日の気分や料理に合わせて、幅広い飲み方が楽しめるお酒なんですね。

テキーラの原料

テキーラは、ブルーアガヴェという竜舌蘭(リュウゼツラン)の一種が主原料です。
(正式名は、アガヴェ・アスール・テキラーナ・ウェーバー)
硬く鋭い葉の根本にある球茎は何年もかけて大きく育ち、ひとつ30kg~100kg近いものまであるのだそう。
その球茎を掘り起こしてテキーラの原料として使用しているのです。
見た目が似ていることから、スペイン語でパイナップルを意味する「ピニャ」と呼ばれているのだとか。

アガヴェはサボテンと間違えられることもありますが、サボテンは糖分が少ないためお酒の原料にするのは難しいのだそう。
その点、アガヴェには糖分が多いため、醸造酒や蒸留酒を造るには最適だったというわけです。
「テキーラ」を作るためには、“メキシコ国内の限られた地域で育ったブルーアガヴェ”を51%以上使用しなければならないという規則もあります。

テキーラの歴史

テキーラの誕生は18世紀半ばのこと。
メキシコの西北の地方シエラマドレ山脈で起きた山火事がきっかけと言われています。
ハリスコ州テキーラ村の近くの焼け跡には、黒く焦げたマゲイ(リュウゼツラン科の多年草のこと)がたくさん転がっていたそう。
しかし焼け野原にも関わらず、あたり一面には甘い芳香が…
不思議に思った村人がマゲイの球茎を押しつぶしてみると、チョコレート色の汁がにじみ出し、なめてみると甘味を感じたのだそう。

マゲイの球茎が火事の熱によって糖分を生みだしたことを知ったスペイン人は、この汁を絞り、発酵・蒸留しました。
すると、とても格別なスピリッツが誕生したのです。

しかしマゲイの茎を原料にしたスピリッツはすでに存在していました。
そこで、テキーラ村を中心とした特定の地域で栽培された特別なアガベを原料として、特定地域で蒸留したものだけを「テキーラ」と呼ぶようになったのです。

一見、地酒とも捉えられそうなテキーラ村で生まれたスピリッツですが、今や世界を代表する4大スピリッツとして親しまれています。
これは極めて稀なケースであって、偉大なスピリッツなのだということが感じられますよね。

製造工程

テキーラはどのようにして造られているのでしょう?
ここからは製造工程をご紹介していきます。

①栽培
主原料であるブルーアガヴェを栽培します。
場所は、指定産地であるハリスコ州・グアナファート州・タマウリパス州・ナヤリ州・ミチョアカン州で栽培しなければならないルールです。
晴天が多く、平均気温20℃以上である条件が必要で、苗から収穫までに長い年月がかかるのもアガヴェの特徴です。
6年~12年もの歳月をかけて栽培しているのだとか。

②収穫
硬く鋭いアガヴェの葉を落とし、ピニャと呼ばれる茎だけの状態にします。
収穫を専門とする人々は「ヒマドール」と呼ばれ、長年の経験からアガヴェの収穫時期を見定めるのだそう。
一家代々ヒマドールを続けている家族もいるほど誇り高い役割で、テキーラの歴史と伝統が受け継がれています。

③糖化
ピニャのデンプン質を糖分に変えるため釜に入れて加熱します。
蒸気圧力釜で短時間で行う工場や、伝統の石造りのオーブンで40時間かけてゆっくりと加熱する工場などさまざま。
香ばしいコクや、深みのある甘さを出すために加熱はとても重要な作業なのです

④圧搾
加熱後、糖化したピニャをゆっくりと冷ましたら、破砕・加水の工程を経て、強く押し付けて糖分を絞ります。
そこで甘い液「モスト」が抽出されるのです。

⑤発酵
圧搾して絞られたモストは発酵タンクに移されます。
秘伝の酵母を加えて発酵させることで、アルコールを造ります。

⑥蒸留
最低でも2回以上は蒸留しなければなりません。
(蒸留を行う地域も限られていて、ハリスコ州のテキーラ村とその周辺地域のみとなっています。)
そうして、ブルーアガヴェの香りのする透明な原酒が出来上がるのです。

⑦熟成
その後、原酒は樽で熟成させる必要があります。
樽の材質によって出来上がりの風味が異なるため、アメリカンホワイトオークやフレンチオークなど違うものを使い分け、つくり分けしているのだそう。

テキーラの種類とタイプ

テキーラは原材料の割合によって、2つの種類に分けられます。

プレミアムテキーラ

100%アガヴェのみを使用して造られたテキーラを、プレミアムテキーラと呼びます。
糖分の全てがアガヴェ由来のもので品質が高いため、高級テキーラとも言われています。
雑味が少なく、アガヴェ本来の香りや甘みなどを感じやすいのが魅力です。

ミクストテキーラ

アガヴェ以外にも、サトウキビ由来の糖蜜やブドウ糖などが加えられたテキーラです。
アガヴェの糖分は51%と決められています。
プレミアムテキーラに比べて飲みやすくなっているのが特徴で、比較的リーズナブルな物が多いです。
日本に流通しているテキーラの多くは、ミクストテキーラタイプなのだそう。

また、テキーラは熟成期間によっても5つの種類に分類され、それぞれ呼び名が異なります。
期間が短いほどキリッとした味わいで、長いほどコクがあって深い味わいになるのだとか。

ブランコ(熟成期間0~2ヶ月未満)

ブランコは白を意味します。
樽熟成はしない、もしくは60日未満のものを指していて、PLATA(プラタ)や、シルバーと呼ばれることもあるそう。
熟成されていないからこそのフレッシュな味わいが感じられ、クセがないのでテキーラ初心者の人にも向いているテキーラです。

レポサド(熟成期間2ヶ月~1年未満)

レポサド(RESTED)には「休ませた」という意味があります。
2ヶ月~1年休ませたテキーラは、ほのかな甘さとソフトな風味が特徴です。

アニェホ・アネホ(熟成期間1~3年未満)

アネホ(AGED)には「熟成させた」という意味があります。
長期間熟成することで、樽のまろやかな甘さを感じられるでしょう。
樽のサイズは600L以下でなければなりません。

エクストラアニェホ・エクストラアネホ(熟成期間3年以上)

メキシコは気温が高いため、貯蔵している樽からの蒸散が多いのだそう。
なので3年以上も熟成されたものはとても貴重な原酒なのです。
こちらも樽のサイズは600L以下でなければなりません。
長期間熟成したからこそ生まれた、奥深い味わいと樽の個性を楽しみたい方におすすめです。

ホベン・ゴールド

先述した「ブランコ」に、熟成期間の違う他のテキーラを加えたものは、「ホベン」や「ゴールド」と呼ばれています。
混ぜることで、香りや旨味が増すのだそう。

熟成期間によって変わるのは、味わいだけではありません。
色づき方もそれぞれ違っているのです。
自分好みのテキーラを探すときには、熟成期間も参考にしてみてくださいね。

テキーラベースのカクテル

ここからは、テキーラをベースに使ったカクテルのレシピをご紹介していきます。
好みのカクテルを探してみてくださいね。

テキーラサンライズ

・テキーラ  45ml
・オレンジジュース  90ml
・グレナデンシロップ  10ml

オレンジジュースのオレンジと、グレナデン・シロップの赤のグラデーションが、朝焼けの空を連想させるカクテル。
甘く飲みやすいので女性にも人気があります。

エルディアブロ

・テキーラ 45ml
・カシスリキュール 15ml
・レモンジュース 10ml
・ジンジャーエール FULL

カシスリキュールの赤い色から、スペイン語で「悪魔」を意味する名前がつけられました。
その名とは裏腹に、カシスとレモンの甘酸っぱさとジンジャエールが良く合って、スッキリと飲みやすいカクテルです。

マルガリータ

・テキーラ 30ml
・ホワイトキュラソー 15ml
・ライムジュース 15ml

テキーラベースといえば思い浮かぶ代表格。
ホワイト・キュラソーはオレンジのリキュール。
柑橘系同士なのでライムジュースとの相性も良く、ちょうど良い酸味が好みのファンも多いカクテル。

ピンク・マルガリータ

・テキーラ 30ml
・ホワイトキュラソー 15ml
・ライムジュース 15ml
・カンパリ 10ml

マルガリータにカンパリを加えたカクテル。
ほんのりピンク色で可愛らしい見た目と、カンパリ特有の苦味がアクセントになった味が特徴です。

マタドール

・テキーラ 30ml
・パイナップルジュース 45ml
・ライムジュース 15ml

マタドールは「闘牛士」のこと。
名前は勇ましいですが、パイナップルジュースの割合が多いのでフルーティーで飲みやすいカクテルです。

メキシカン

・テキーラ 40ml
・パイナップルジュース 20ml
・グレナデンシロップ 5ml

こちらもテキーラをパイナップルジュースで割ったカクテルです。
グレナデン・シロップも入っているので、甘くてトロピカルな味わいが夏にピッタリ。
カクテル言葉では「噂になりたい」という意味があるそうですよ。

パローマ

・テキーラ 40ml
・グレープフルーツジュース 20ml
・トニックウォーター 30ml

グレープフルーツジュースとトニックウォーターの炭酸がテキーラとマッチ!
爽やかで飲みやすく、これから知名度が上がるかもしれない注目のカクテルです。

テキーラ・ギムレット

・テキーラ 45ml
・ライムジュース 15ml
・シュガーシロップ 5ml

テキーラの風味とライムの酸味がよくマッチした爽やかなカクテル。
「ギムレット」はジンのカクテルですが、それのテキーラバージョンです。

モッキンバード

・テキーラ 30ml
・ミントリキュール 15ml
・ライムジュース 15ml

「モッキンバード」はメキシコに生息する“ものまね鳥”のこと。
ミントリキュールとライムジュースの風味が良く合った爽やかなカクテル。
グリーンの鮮やかな見た目も◎

ブレイブ・ブル

・テキーラ 40ml
・コーヒーリキュール 20ml

テキーラをコーヒーリキュールで割ったアルコール度数の高いカクテルです。
名前は「勇敢な雄牛」を意味しているのだそう。

テキーラ・サンセット

・テキーラ 30ml
・レモンジュース 30ml
・グレナデンシロップ 10ml

テキーラ・サンライズと名前は似ていますが、こちらはレモンジュースでスッキリとした味わいのカクテルです。

アンバサダー

・テキーラ 45ml
・オレンジジュース 100ml
・シュガーシロップ 5ml

オレンジジュースの割合が多いので、お酒が弱い人でも楽しめそう。
シュガーシロップも入っているので、甘いカクテル好きにもおすすめです。

ストロー・ハット

・テキーラ 30ml
・トマトジュース 適量

テキーラをトマトジュースで割ったカクテル。
トマトジュースの種類で味が左右されます。

エクソシスト

・テキーラ 30ml
・ブルーキュラソー 15ml
・レモンジュース 15ml

無色のテキーラとレモンジュース。
そこにブルーキュラソーを加えた、青色が映える美しいカクテルです。
カクテル言葉には「悪魔祓いをする祈祷師」の意味があるのだそう。

ルビー・スター

・テキーラ 10ml
・カンパリ 10ml
・グレープフルーツジュース 40ml

グレープフルーツジュースの甘酢っぱさとカンパリのほろ苦さが、テキーラとの相性バツグン!
フルーティーで飲みやすいカクテルです。

まとめ

この記事では、テキーラの製造方法や種類、テキーラをベースとしたカクテルをご紹介しました。
テキーラの奥深さを知ったことで、ショットグラスで飲むイメージだけではなくなったのではないでしょうか?

カクテルを飲んで自分好みの味を探したり、シンプルな飲み方で本来の味を感じたりしてテキーラを楽しんでみてくださいね。

これを機に、お気に入りのテキーラを見つけてみるのはいかがでしょうか?


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