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【2023年最新版】札幌のアートスポット10選

【2023年最新版】札幌のアートスポット10選
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近年、アートスポットのあり方は多様になってきています。

アートを楽しめる場所はもはや美術館やギャラリーだけではありません。アートを鑑賞できる空間でありながら、カフェやレストランでの食事ができる場所、デザイン雑貨や建築、画材に特化したコンセプチュアルなショップが増えています。

また、最近では各地での芸術祭の開催に伴って地域の特性を生かしたアートプロジェクトが多く開催されるようになりました。そのようなプロジェクトのコアセンターやアーティストが集う拠点もでき始めています。

今回は、多様化する札幌市のアートスポット10選ご紹介します。

そもそも美術とデザインの違いとは?

美術とデザインの違い。

それはアーティスト、クリエイターの間でも非常に難しい問題と捉えられることが多いです。この作品は美術作品なのか、それともデザインされたコンテンツなのか。作品制作の手法が様々になっている現代では、その境界は複雑になっているようです。

アートスポットではアート、音楽、クラフト(工芸)、ファッション、建築、食など複合的なコンテンツが混在していることが多くあります。

その空間で取り扱う「カルチャー」とは、あなたの感性が響くものとは一体どのような分野なのか。

アートスポットへの訪問はきっと自分自身の感性への問いかけとなるでしょう。

地域とアーティストがつくる「アートプロジェクト」

近年、芸術祭という言葉をよく耳にしませんか?

札幌市内でも展開される芸術祭やアートプロジェクトでは、アーティストの作品発表の場所が美術館やギャラリーだけではなく、廃校や古民家であったりします。

サイトスペシフィックな制作方法がとられることも多く、中にはその場所で得た素材や感性を作品に落とし込むため、現場で公開制作をしながら展示を進めるアーティストもいます。

そのようなイベントでは、普段ギャラリー空間で作品を発表しているアーティストの違った側面や、作品と空間の新しい共鳴性を見出すことができるかもしれません。

アートプロジェクト

作品という実態をつくるという方法とは別に、美術館やギャラリー以外の場所であったり、地域や社会の中で作品を展開するのがアートプロジェクトです。

芸術祭

瀬戸内国際芸術祭、大地の芸術祭、札幌国際芸術祭など、日本だけでなく、世界各地で開催される様々な芸術の祭典を芸術祭といいます。

市街地や都市部を中心会場とする都市型芸術祭、山間部や地方性を生かした会場で展開する地域型芸術祭などいくつかの形態があります。トリエンナーレやビエンナーレといった通称で親しまれており、各都道府県の地域性や名産を生かした内容を含んでいるのも特徴です。

アーティスト・イン・レジデンス(AIR)

アーティストが一定期間その地域に滞在し、地域特性などをリサーチしながら作品制作を行うことをアーティスト・イン・レジデンスといいます。

宿泊施設兼アトリエ、ギャラリーとなる拠点が必要であり、札幌にもそのようなアーティストが滞在制作ができる拠点が増えています。

次の項目では、実際に札幌のおすすめアートスポットを紹介していきます。

1.札幌発・現代アートと社会をつなぐ創造場『CAI現代芸術研究所』

CAI現代芸術研究所

『CAI現代芸術研究所』は、ギャラリー空間での作品発表、現代アートを主とする企画運営、アートに関わる人材育成などを行うアートの研究施設として2000年に誕生しました。

2008年札幌市内大通にカフェを併設したギャラリーCAI02をオープンしています。2020年に今までの拠点をクローズし、現在の拠点であるCAI03を開設しました。

札幌在住の美術家やアートディレクターによって、定期的な展覧会の開催のほか、地域に開かれたアートプロジェクトを多く行っています。

CAI現代芸術研究所

  • 営業時間・休業日:開催イベントの内容に準ずる
            ※詳細は公式サイトをご覧ください。
  • アクセス:地下鉄南北線幌平橋駅から徒歩5分
  • 公式サイト:https://cai-net.jp

2.食とデザインに囲まれたエコロジカルなギャラリー『庭ギャラリー』

庭ギャラリー

『庭ギャラリー』は庭ビルの2階に位置するギャラリーです。

庭ビルは、1階にD&DEPARTMENT HOKKAIDO とcholon、庭キッチン。2階は絵本とおもちゃの店ろばのこ。3階にデザイン会社がある複合的な施設。その名に相応しく、屋上には庭園があります。

ギャラリーでは、絵本の原画展や写真展、トークイベントやワークショップなど様々な企画を開催しています。

公式サイトにて販売中の「庭しんぶん」は2017年に庭ビルに引っ越してきた、おもちゃと絵本の専門店「ろばのこ」が毎月発行していたお便りを引き継いだ形で続いている広報誌です。

毎回コンセプチュアルなテーマを取り上げ、タブロイド紙で発信しています。デザインされていながらも親しみのある内容で、つい集めたくなってしまいそうです。

庭ギャラリー

  • 営業時間:11:00-19:00
  • 休業日:日・月曜日
  • アクセス:地下鉄東西線 西18丁目駅 徒歩約3分
  • 公式サイト:https://niiiwa.store

3.札幌におけるアーティスト・イン・レジデンス拠点『さっぽろ天神山アートスタジオ』

さっぽろ天神山アートスタジオ

『さっぽろ天神山アートスタジオ』は札幌市内におけるアーティスト・イン・レジデンス(AIR)の拠点です。

札幌市の中期滞在宿泊施設「旧札幌天神山国際ハウス」として利用されていたものをリメイクし、新たに創造の拠点として設置されました。きっかけとなったのは、同市で企画された札幌国際芸術祭2014の開催です。

札幌市内、北海道内で作品制作と発表を希望する国内アーティストに対して、場所を開いているほか、海外アーティストの招聘やアーティストの交流プログラムも積極的に行っています。

滞在制作を行いたいアーティストの方はもちろんのこと、一般向けの施設開放も行っているので、見学や休憩スペースなどとしても利用できます。作品の制作現場を見られたり、滞在しているアーティストと何気ない会話が生まれたり、鑑賞とは違う方法でアートに近づける機会が待っています。

さっぽろ天神山アートスタジオ

  • 開館時間:8:45-21:00
  • 休館日:月曜日(月曜日が祝休日の場合はその翌平日)および年末年始(12月29日~1月3日)
  • アクセス:
    • 地下鉄からのアクセス
         1. 札幌市営地下鉄南北線:「澄川駅」西出口または北出口より徒歩11分
         2. 「南平岸駅」西出口より徒歩14分
    • バスでのアクセス
         じょうてつバス[環56]:「平岸1条16丁目」下車、徒歩8分
  • 公式サイト:https://tenjinyamastudio.jp

4.ロングライフデザインを追求するデザインストア『D&DEPARTMENT HOKKAIDO by 3KG』

D&DEPARTMENT HOKKAIDO by 3KG

庭ビル1階に位置する『D&DEPARTMENT HOKKAIDO by 3KG』はロングライフデザインをコンセプトに商品やサービスを提供するデザインストアです。

店舗の名称となっているD&DEPARTMENT PROJECT(ディアンドデパートメントプロジェクト)は、「ロングライフデザイン」をテーマとするストアスタイルの活動体です。2000年にデザイナーのナガオカケンメイ氏によって手掛けられ、47都道府県に1か所ずつ拠点をつくり、食や観光、出版などの分野にアクセスしながら地域の様々な局面にアプローチを続けています。

札幌のデザイン会社「3KG」による運営されており、地域に根付いた商品、サービスや工場見学等のイベントまで幅広くコンテンツを展開しています。

D&DEPARTMENT HOKKAIDO by 3KG

  • 営業時間・定休日:SNSにて告知
             ※ご来店の前に最新情報をご覧ください。
  • アクセス:地下鉄東西線 西18丁目駅 徒歩約3分
  • 公式サイト:https://www.d-department.com

5.アート・音楽・ファッション・オルタナティブなカルチャースポット『TWLV』

TWLV

『TWLV』は展示会やライブ、DJイベント、ポップアップショップやカフェなど、様々なカルチャーを展開できるオルタナティブスペースです。複合的な文化を一度に体感できるようなコンセプトはまさにクリエイエィブな空間です。

イベント利用がない日は、不定期でバーとして営業しており、SNSにて営業日を告知しています。

TWLV

  • 営業時間・定休日:開催イベントの内容に準ずる
  • アクセス:
        ・地下鉄南北線 すすきの駅 徒歩7分
        ・地下鉄南北線 中島公園駅 徒歩7分
  • 公式サイト:http://www.t-w-l-v.com/

6.イサム・ノグチが手がけた札幌の自然との融合体『モエレ沼公園』

モエレ沼公園

『モエレ沼公園』は彫刻家であるイサム・ノグチが基本設計を手掛けた総合公園です。

豊かなランドスケープデザインが特徴で、札幌に来たら必ずと言って良いほど訪れておきたいアートスポットです。公園内にはイサム・ノグチが手掛けた野外彫刻作品をはじめ、アクアプラザ、レストラン、ショップなど様々なスポットが点在しています。

シンボルの一つであるガラスのピラミッドは季節ごとに違った表情を見ることができ、四季ごとに訪れてみるのもおすすめです。エリアの1つであるモエレビーチは夏に訪れる子どもたちに大人気のスポットです。

施設のれぞれで営業時間が異なるため、目的のエリアの営業時間を事前にチェックしていくとスムーズに園内を回ることができます。施設内は大変広いのでレンタルサイクルを利用して、サイクリングを楽しみながら移動するのも気持ちが良いです。

モエレ沼公園

  • 営業時間:公園内施設によって異なる
        ※詳細は公式サイトをご覧ください。
  • 休園日:なし(但し、各施設はそれぞれ休業日あり)
  • 入園料:無料
  • 駐車場:無料
  • アクセス:
    • 札幌市街地からのアクセス
    • 地下鉄東豊線「環状通東駅」から
         1. 【東69】「あいの里教育大駅」行き乗車25分/【東79】「中沼小学校通」行き乗車25分
           「モエレ沼公園東口」にて下車
         2. 【東61(ビ61)】「中沼小学校通」行き乗車25分
           「モエレ沼公園西口※」にて下車
    • 地下鉄南北線「北34条駅」/東豊線「新道東駅」から
         1. 【東61(ビ61)】「中沼小学校通」行き乗車25分
           「モエレ沼公園西口※」にて下車
      ※「モエレ沼公園西口」は積雪時(12月下旬~4月初旬)は利用不可
      ※ 期間限定バス(中央バス)の運行期間あり。
        期間限定運行バスはすべて特設のバス停「モエレ沼公園」に止まります。
  • 公式サイト:http://moerenumapark.jp

7.洗練された野外彫刻と森にまつわるコレクションが集う『札幌芸術の森美術館』

札幌芸術の森美術館

『札幌芸術の森美術館』は美術館を囲む豊かな自然と野外彫刻が楽しめる美術館です。

札幌にゆかりのあるアーティストや、現代アート作品をはじめ、森に関わる作品コレクションがあるのが特徴です。教育普及活動にも積極的で、対話型鑑賞会の開催を行うほか、「対話しながら美術とふれあう体験」というコンテンツでは、地元の小学生を招待して美術館に親しむためのプログラムを豊富に行っています。

札幌芸術の森美術館の屋外に展開する野外美術館があります。7.5ヘクタールの敷地には、日本の現代彫刻家の作品や、海外アーティストの作品、札幌の姉妹都市のからの寄贈作品など、64作家74点の彫刻が展示されています。

札幌芸術の森美術館

  • 開園時間:9:45~17:00(6~8月は17:30まで)
         ※札幌芸術の森美術館の入園は閉園の30分前まで
  • 休園日:4月29日~11月3日は無休、11月4日~4月28日は月曜日、年末年始(12月29日~1月3日)
    ※月曜日が祝日・振替休日の場合は翌平日
  • 入館料:大人700円(団体630円)、65歳以上560円(団体500円)、中学生以下無料
        ※団体料金:中学生以下を除く20名以上
  • アクセス:地下鉄南北線「真駒内(まこまない)駅」の中央バス2番乗り場から、
        【空沼線・滝野線】に乗車、「芸術の森入口」または「芸術の森センター」下車
  • 駐車場:500円/1車両1回
  • 公式サイト:https://artpark.or.jp

8.北海道を代表する近代画家・三岸好太郎コレクション『北海道立三岸好太郎美術館』

北海道立三岸好太郎美術館

『北海道立三岸好太郎美術館』は札幌出身の近代画家「三岸好太郎」のコレクションが集う美術館です。

三岸好太郎は同じく近代画家として活躍した妻・三岸節子とともに躍動的な制作活動を続けました。孝太郎の没後、妻・節子とその遺族によって作品が寄贈され、洋画、水彩画、版画など好太郎が生涯をかけて制作した作品のコレクションが完成されています。

31歳という若さで亡くなった三岸好太郎は、晩年にアトリエのデザインや構想多く残し、その内容は美術館の設計に反映されています。

北海道立三岸好太郎美術館

  • 開館時間:9:30 -17:00(展示室への入場は16:30まで)
  • 休館日:月曜日
        (月曜日が祝日または振替休日のときは開館、翌火曜日は休館。11.1は芸術週間のため開館)、
        年末年始(12.29-1.3)、展示替期間等、休館日は変更になる可能性あり
  • 入館料:一般 510円(420円)高校・大学生 250円(170円)
  • アクセス:
    • 地下鉄でのアクセス
       東西線「西18丁目駅」下車、4番出口より徒歩7分
    • バスでのアクセス
       1. JRバス、中央バス(札幌←→小樽・手稲方面)「道立近代美術館」停留所下車、徒歩4分
      2. JRバス桑園円山線(桑11)(桑園駅←→啓明ターミナル)「北3条西15丁目」停留所下車、徒歩1分
  • 公式サイト:https://artmuseum.pref.hokkaido.lg.jp/mkb/

9.植物とアートが織りなす優美なレストランカフェ『FAbULOUS』

FAbULOUS

『FAbULOUS』はレストランカフェにいながらも、インテリアやコンセプチュアルショップ、アートを嗜めるオルタナティブな空間です。

店内には個性豊かなグリーンインテリアや家具、ファッションアイテムなど、日本海外から取り揃えられたこだわりの品があり、空間を豊かにしています。

レストランではガレットなどをはじめ、北海道産の素材をふんだんに使用した季節メニューがあり、ランチからディナーまでの展開があります。

FAbULOUS

  • 営業時間:
       ・カフェ&レストラン / 9:00 ~ Close 21:00 (L.O. 20:30)
         ・ファッション&インテリア / 11:00 ~ Close 20:00
  • 休業日:不定休
  • アクセス:
         ・ 地下鉄東西線バスセンター駅3番出口から徒歩1分
         ・ 大通駅34番出口から徒歩5分 バスセンター前駅から287m

10.プロも通う札幌の紙専門店でお気に入りの一枚を見つけて『ペーパーショップサクマ』

ペーパーショップサクマ

『ペーパーショップサクマ』はバスセンター前駅すぐ、札幌市の紙専門店です。

アクセス抜群なので「急遽素材を買いに行きたい!」と思った時にすぐ行ける点や、初めて伺う方にも安心です。

オフィス仕様の紙から、クラフト紙、ラッピング紙、製本紙まで多様な紙が並びます。

豊富な品揃えを前に、本格的な手製本をつくってみたい、プライベートでちょっと特別な手紙を書いてみたい、そんな気持ちにさせてくれる素敵なお店です。

ペーパーショップサクマ

  • 営業時間:月〜金10:00-18:00
  • 休業日:土日祝日
  • アクセス:地下鉄東西線「バスセンター前」駅9番出口から徒歩すぐ
  • 公式サイト:https://www.ps-sakuma.co.jp

まとめ

今回は札幌の最新アートスポット10選を紹介しました。

多様化するアートのあり方に合わせて、それを楽しむための空間も多様化しています。作品だけでなく、食や音楽、ファッションなど様々なジャンルとの複合的な魅力を楽しめる場所が増えています。

美術館やギャラリーに行くのは少し敷居を感じる、という方も気軽に入れる空間。アートスポットにはそのような魅力があるのではないでしょうか。アートスポット巡りで、いろいろな文化体験をして、あなたの感性が響く場所を見つけてみてください。

RY'S cafe bar(アールワイズカフェバー)札幌で1番お洒落なカフェ&イタリアンバー

RY'S Cafe Barは、日常のひとときを特別に彩るカフェ&イタリアンバーです。
カフェタイムには、ハンドドリップで丁寧に淹れた香り高いコーヒーと、焼きたてのふわふわワッフルをお楽しみいただけます。
夜になると、イタリアンレストランとして本格的な料理をご提供。世界各国から厳選されたワインと共に、シェフ特製の絶品グルメを味わうことができます。
女子会やパーティー、デートなど、さまざまなシーンでの利用に最適。落ち着いた雰囲気の中で、心温まるひとときをお過ごしください。

住所 〒064-0824
北海道札幌市中央区北4条西24-2-16-2F
Tel. 050-1720-4373
365日24時間!電話受付可能!(AIさゆり)
営業時間 カフェ:11:00-17:00
ランチ:11:00-14:30
バー:17:00-23:00(L.O.22:30)
アクセス 最寄り駅:地下鉄東西線「西28丁目駅」1番出口より徒歩5分
駐車場:2台

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