自宅で気軽にブランデーベースのカクテルを楽しみたいと思っていても、自分で作るのはなんだか難しそうと感じている人も多いのではないでしょうか。カクテルのレシピは簡単なものから複雑なものまで数多く存在するので、どのレシピを選んで作ればいいのか悩んでしまいますよね。
ブランデーベースのカクテルは種類を選べば混ぜるだけの簡単なものや、シンプルなレシピのカクテルもあります。他のお酒にはない独特の飲み方をするカクテルや演出を楽しむカクテルも。
そこで今回は、自分で作る時におすすめのブランデーベースのカクテルレシピを紹介します。ブランデーの起源や歴史なども解説するので新たな知識を発見できるかもしれません。ぜひ、最後までチェックしてください。
ブランデーベースのカクテルとは?

ブランデーベースのカクテルとは、その名前の通りウイスキーを主役として作ったカクテルのことです。ストレートが基本の飲み方と言われるブランデーですが、リキュールや度数を加えて飲み方を変えてみるのもブランデーを楽しむ方法のひとつです。
カクテルに適したブランデーもあるので、銘柄や種類を理解しておくと良いかもしれません。ブランデーベースのカクテルは豊かな香りと深い味わいが魅力的で、洗練された飲み方を楽しめます。
そもそもブランデーってどんなお酒?

そもそもブランデーはどんなお酒なのか知らない人も多いのではないでしょうか。どこの国で誕生し、どのような歴史があるのか、ブランデーについて新しい発見があるかもしれません。ぜひチェックしてください。
どこで生まれたお酒?
ブランデーが最初に文献に登場したのは13世紀中頃で、スペイン人の錬金術師がワインを蒸留して「不死の霊薬」として売り出したと記載されています。当時は「命の水」と呼ばれており、ブランデーと呼ばれるようになったのは、近世の頃です。「焼いたワイン」という意味のフランス語「vin brule」がオランダ人によって「Brandewijn」と呼ばれ、イギリスで省略されてブランデー(Brandy)になったと言われています。世界各国で製造されているブランデーですが、主な生産地はフランスとなっています。
ブランデーの特徴とは?
ブランデーの見た目はウイスキーに似ているものの、原料などはワインに似ている少し不思議なお酒で、芳醇な香りとまろやかな味わいが特徴です。ブランデーは果物を原料としている蒸留酒の総称で、「コニャック」「アルマニャック」「カルヴァドス」などが世界的にも有名です。主な原料はぶどうで、リンゴやさくらんぼ、ベリー類などが使われることもあります。
ブランデーはウイスキーと同じ蒸留酒ですが、原料がぶどうなどの果物と麦やとうもろこしなどの穀物といった違いがあります。一方で、ワインを蒸留したものがブランデーなので、ワインの名産地と一致しているのがほとんどです。
ブランデーベースのカクテルおすすめレシピ

バーなどの定番メニューから自宅でも簡単に作れるカクテルまで、さまざまな味わいを楽しめるように豊富な種類の中から厳選しました。ブランデーベースのカクテルは香りも味も魅力的なものばかりなので、気になるレシピはぜひ作ってみてください。
フレンチハイボール
ハイボールはウイスキーを炭酸で割って飲むお酒ですが、フレンチハイボールはブランデーの一種であるコニャックを使います。フレンチハイボールはぶどうの香りが際立ち、フルーティーな味わいを楽しめて、どんな食事にも合わせやすいです。自宅で簡単に作れるブランデーベースのカクテルです。
・ブランデー(コニャック)30ml
・炭酸水
・お好みでレモン
ブランデーと炭酸水は1対3の割合にすると美味しく味わえますが、濃いめが好きな方はブランデーの割合を増やしてみても良いでしょう。お好みでレモンをプラスすると爽やかな風味を楽しめます。ハイボールと同じ容量で、コーラやジンジャーエールで割って飲むのもおすすめです。
フレンチ・コネクション
フレンチ・コネクションはゴット・ファーザーのウイスキーをブランデーに変えたカクテルです。アメリカのアクション映画「フレンチ・コネクション」が由来になっています。アーモンドのような香りのリキュールのアマレットで割って飲むので、上品な味わいを楽しめます。度数は高いのでお酒が強くない人は控えたほうが良いかもしれません。フレンチ・コネクションには、「妄想力豊かな不思議な世界の住人」というカクテル言葉もあります。
・ブランデー45ml
・アマレット15ml
氷を入れたロックグラスにブランデーとアマレットを加えて、軽く混ぜれば完成です。
アレキサンダー
アレキサンダーは歴史の古いカクテルで、20世紀初頭にはレシピが完成していたと言われています。イギリス国王エドワード7世がデンマーク女王のアレクサンドラに献上したことで一躍有名になったカクテルです。カカオの濃厚な香りと生クリームのまろやかさで上質なチョコレートケーキを想像させるような味わいで、食後のデザートカクテルとしても人気です。まさに大人のスイーツとも言われるアレキサンダーには、「完全無欠」「初恋の思い出」といったカクテル言葉があります。
・ブランデー30ml
・カカオリキュール15ml
・生クリーム15ml
・ナツメグ適量
ブランデー、カカオリキュール、生クリームを氷と一緒にシェイクしてグラスに注ぎます。ナツメグを適量振りかければ完成です。
スティンガー
スティンガーは直訳すると「昆虫などの針」ですが、カクテルのスティンガーには皮肉を言う人、嫌味、風刺などの意味があります。20世紀初め頃にニューヨークのレストランのバーテンダーによって考案されました。ミントのすっきりとした風味ながらも甘口なので、食後のカクテルとして人気です。数々の映画や小説でも取り上げられて知名度が高まりました。
・ブランデー45ml
・ホワイトミントリキュール15ml
ブランデーとホワイトミントリキュールをシェイカーでシェイクして、冷やしたカクテルグラスに注げば完成です。スティンガーに使用するブランデーはコニャックが望ましいとされています。
オリンピック
名前の通り、1900年に開催されたオリンピックを記念してフランスの「ホテル・リッツ・パリ」で考案されたと言われています。歴史あるカクテルなので知名度も高く、オリンピック開催年になるとオーダーが増えるという面白いエピソードも。ブランデーとオレンジの香りがマッチして、香り高いカクテルとなっています。爽やかでさっぱりとした味わいながらもオレンジ果汁の濃厚さを楽しめるので、食後におすすめの一杯です。
・ブランデー20ml
・オレンジキュラソー20ml
・オレンジジュース20ml
シェイカーに氷と材料を全て入れてシェイクして、カクテルグラスに注げば完成です。
サイドカー
サイドカーはブランデーを使用した代表的なカクテルのひとつです。レモンの爽やかな酸味とフレッシュな味わいを楽しめます。ブランデーの香りともマッチしてフルーティーな味わいながらも、サッパリと飲みやすいカクテルです。名前の由来は諸説あり、いつもサイドカーに乗ってくる常連客のためにバーテンダーが考案した説と、フランス軍の将校がサイドカーに乗っている恐怖を紛らわすためにレモンをかじりながらブランデーを飲んでいたという説などがあります。サイドカーには「いつも二人で」というカクテル言葉があります。
・ブランデー30ml
・ホワイトキュラソー15ml
・レモンジュース15ml
シェイカーに氷と全ての材料を入れてシェイクして、カクテルグラスに注げば完成です。
エッグノック
エッグノックはブランデーとラムを使用したカクテルで、卵黄がまるまる一個入っています。日本人の私達にはあまり馴染みがないかもしれませんが、欧米ではクリスマスの定番ドリンクとして人気です。アルコール無しでも飲めますが、かなり甘い味になります。ブランデーの比率を変えたりと自分流にアレンジでき、まろやかで身体が温まるドリンクです。
・ブランデー30ml
・ラム15ml
・牛乳120ml
・卵黄1個
・砂糖小さじ1
・お好みでナツメグまたはシナモン
まずは温めたグラスに卵黄と砂糖を入れてよくかき混ぜます。その後グラスにブランデーとラムを加えて、温めた牛乳を少しずつ注ぎながら混ぜ、最後にお好みでナツメグまたはシナモンを振りかければ完成です。
ダーティー・マザー
ダーティー・マザーはブランデーとコーヒーリキュールで作る、香り豊かなロングカクテルです。口当たりは甘いですが、アルコール度数は高めなのでお酒があまり強くない人は注意が必要です。ブランデーとコーヒーリキュールが混ざる瞬間の、濁って茶色になる様子が汚れているようで「ダーティー」と名付けられたといわれています。ベースをテキーラにすると「ブレイブ・ブル」、ウォッカにすると「ブラック・ルシアン」になり、さまざまな楽しみ方があります。
・ブランデー40ml
・コーヒーリキュール20ml
氷を入れたロックグラスにブランデーとコーヒーリキュールを注ぎ、軽く混ぜたら完成です。
ムーンライト・クーラー
ムーンライト・クーラーはアップルブランデーがベースのロングカクテルです。ムーンライトは月光、クーラーは清涼感があり冷たいロングカクテルを指します。ムーンライトだけだと別のカクテル音名称になってしまうので注意。りんごの爽やかな香りと甘み、レモンの酸味を楽しめる口当たりの軽いカクテルです。
・アップルブランデー40ml
・レモンジュース20ml
・シュガーシロップ小さじ1
・炭酸水適量
アップルブランデー、レモンジュース、シュガーシロップをシェイクして氷を入れたグラスに注ぎます。炭酸水を適量入れれば完成です。お好みでグラスにリンゴやレモンを飾ってみるのもおすすめです。
カフェ・ロワイヤル

味や風味ではなく演出を楽しむとも言われているカフェ・ロワイヤルは、ブランデーとブラックコーヒーを使用したドリンクです。カフェ・ロワイヤルは王室のコーヒーを意味し、ナポレオンも愛飲していたと言われています。王室も影響を受けて飲むようになり、当時高価だったブランデーを使用していたことにも由来しているとか。コーヒーを紅茶に変えれば「ティー・ロワイヤル」として楽しめます。
・ブランデー10ml
・ブラックコーヒー100ml
・角砂糖1個
カップにブラックコーヒーを注ぎ、角砂糖を乗せたスプーンを縁に置きます。角砂糖にブランデーを染み込ませて火を付けると、青い炎がゆらゆらと揺れる様子を楽しめます。火が消えて角砂糖が溶けたらコーヒーに落として、良くかき混ぜてから飲みましょう。ロワイヤルスプーンを使用すれば、カップの縁に固定できます。
ニコラシカ

独特な飲み方で知られているニコラシカはブランデーベースのクラシックカクテルです。「口の中で完成させる」とも言われており、グラスに乗っているスライスレモンを噛むように含んで口に酸味が広がったら、ブランデーを流し込みます。レモンの酸味とブランデーの風味が一体になった濃厚な味のカクテルです。バーなどではレモンの皮付きか無しを選べ、皮付きのほうが渋みが増して絶妙な味わいを楽しめます。
・ブランデー30ml
・砂糖小さじ1
・スライスレモン1枚
前述した通り、「口の中で完成させる」ニコラシカはシェイカーなどの調理器具を一切つかいません。リキュールグラスの9分目までブランデーを注いだら、グラスに蓋をするようにスライスレモンを被せます。スライスレモンの中央に砂糖を乗せたら完成です。
まとめ

この記事では、自分で作る時におすすめのブランデーベースのカクテルレシピを紹介しました。カクテルの種類は豊富にありますが、少ない材料や入れるだけで完成するレシピもあるので意外と挑戦しやすいのではないでしょうか。慣れてきたら、バーの定番カクテルや自分好みに分量を調節して作ってみるなど、さまざまな味にチャレンジしてみるのもおすすめです。
使うブランデーの銘柄によってカクテルの種類や味わいが変化するのも楽しんでみてください。ブランデーベースのカクテルならではの、爽やかさや甘み、辛口のキリッと感、芳醇な香りなど、好みの味わいを見つけられるとより一層楽しめること間違いなしです。ぜひ、この記事を参考にして自宅でもブランデーベースのカクテルを作ってみてください。
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