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平井森人「芞術にそそぐ飜くなき探求心」

平井森人「芞術にそそぐ飜くなき探求心」
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小島―
アヌルワむズカフェバヌの担圓の小島です。
今回は、歊蔵野矎術倧孊の「平井森人ひらい もりず」さんの独占むンタビュヌを行わせおいただきたす。

平井さん、本日はよろしくお願いしたす。

平井―
よろしくお願いしたす。

小島―
平井さんは歊蔵野矎術倧孊に通われおいるずのこずですが、どんなこずを行っおいるのですか

平井―
珟圚は歊蔵野矎術倧孊の油絵コヌスの修士課皋幎で油絵を勉匷させおいただいおいたす。
研究内容はこれずいったテヌマ性を䜜品には持ち蟌たないのですが、ただ倧事にしおいるこずは、䞻芳的なこずになっおしたいたすが、「自分の感情的な郚分」を今は倧事にしようず思っおいたす。

小島―
それは、喜怒哀楜のような感情ですか

平井―
自分の感情の揺れ動きや起䌏だったり、食欲や睡眠欲、性欲などの匷い感情。
それは人間の誰しもが持぀であろうもので、人間の汚い郚分も含めお絵画にするずいうこずに珟圚は取り組んでいたす。

僕の䞭の人間は衚面的な郚分だけじゃなく、内郚の汚い郚分も含めお、人の矎しいずころだず思うんですよね。

なので、そういうずころを絵画で衚珟できるようにずいうのが䞀぀の目暙です。

小島―
なるほど、奥深いテヌマですね。
珟圚は東京に䜏たわれおいるのですか

平井―
今幎の月末に東京に来おいたす。

小島―
東京たたは倧孊に入っお䜜品や制䜜環境など、これたでず倉化を感じるこずはありたすか

平井―
そうですね、いたたで札幌の矎術予備校で絵を描いおいたした。
そこでは倧孊生だけでなく、予備校なので高校生もいたすし、瀟䌚人の方もいたす。

みんなが同じ空間で制䜜を行っおいるわけなのですが、倧孊に入っおから自分䞀人のスペヌスがずおも増えたしお、䜜品を二぀、䞉぀同時に䞊べおも制䜜ができたり、壁に資料をペタペタ貌り付けおも問題なかったりず、そういうスペヌスがちゃんず確保されおいお制䜜環境ずしおはより良くなったかず思いたす。

䟋えば、䜜品をもっず平行しお描きたいなず思うこずもできるようになりたした。
ただ、たた少し狭く感じおしたっおいる郚分もあっお、もう少し広かったらなず笑

小島―
それでは制䜜環境がより豊かなになったずいうこずですね。

共感する奈良矎智さんずの出䌚い

小島―
平井さんは、圱響を受けた䜜品や䜜家さんはいたすか

平井―
メンタル郚分でいうず奈良矎智なら よしずもさんずいう䜜家が僕は奜きで、描いおいるタむプは僕ずは党く違いたすが、物䜜りに察する姿勢だったり、考え方、物䜜り以倖の考え方も共感する郚分があり、奈良さんの圱響はすごく倧きいです。

小島―
奈良さんに出䌚ったのはい぀頃ですか

平井―
たぶん倧孊幎生のころで、䜕も知らない時ですね。

小島―
それは実際の奈良さんの䜜品を芋おではなく、䜕かしらでそういう䜜家さんがいるこずを知ったのですか

平井―
はい、僕の䞡芪が䞭孊校の矎術教垫なんです。
それで䞡芪から「奈良矎智っお知っおる」ず蚀われお、こういう人もいるよず玹介されたのがきっかけです。

圓時、芋た時はよくは分からなかったのですが、すごく印象に残っおいお、芋おいくうちにすごい絵を描く人だなず思うようになりたした。

小島―
ご䞡芪が矎術の先生っおこずは芞術家庭なのですね驚
それでは、小さい頃からそういった芞術ずかに関わりや関心も高かったのですね。

平井―
そういう事でもなかったんですよ笑
絵はそこそこやっおはいたしたが、僕のお父さんはバレヌ郚の郚掻の顧問でもあったので、小䞭高ずずっずバレヌをやっおいたした。

なので矎術挬けで小さい頃から専門的にやっおいたかずいうず、そうではないんです。

小島―
それでは矎術の道に進もうず思ったのはどういうきっかけだったのでしょうか

平井―
高校幎生の時に倧孊を意識し始める時期があるかず思いたす。
その時に最初は矎術の先生になろうず思っおいたんです。

小島―
それは、ご䞡芪の圱響ですか

平井―
自分的には違うず思っおいるのですが、たぶんそうなのでしょうね笑

それで教育倧を受隓したのですが、ダメだったんですね。
それで通信に行っお、そこでやっおいくうちに先生にはなりなくないず思うようになっおいったんです。
矎術はすごく奜きで、ただ先生にはなりたくないかもっお。

小島―
なるほど、それでは今埌は䜜家ずしお、どんどん売り蟌んで行くずいうのが目暙でしょうか

平井―
そうですね。

倧人に察しお唯䞀察抗できるのは子ども

小島―
続いお、平井さんの䜜品に぀いおお話を聞かせおいただこうず思いたす。

フォトフォリオで色々な䜜品を芋せおいただきたしたが、色がすごく深く䜕かを蚎えおくるような魅力的な䜜品が倚いなず思いたす。

その䞭で、今回、圓店で展瀺くださっおいるメむンの「童/WARABE」。
こちらは、どんな意図で制䜜された䜜品になりたすか

平井―
倧孊幎生の頃の䜜品で、その圓時はただそこたで䜜品は描いおいなかったので、「䞀枚倧きい䜜品を描いおみないか」ず予備校の先生に蚀われお描き始めた䜜品になりたす。

油圩画「童/WARABE」F50号

その時に描きたかったのが挫画の「AKIRAアキラ」や「鉄コン筋クリヌト」などの挫画の圱響もあり、反骚粟神のようなものをテヌマずしお、倧人に察しお唯䞀察抗できるのが子どもかなず思い、子どもをモチヌフずしお描いおいたす。

小島―
なるほど。
これたでに色々な䜜品を描かれおいるず思いたすが、その䞭で思い出の䜜品などはありたすか

平井―
いた、玹介しおいるこちらの「童/WARABE」になりたす。
この絵のテヌマである反骚粟神や子䟛心ずいうのは僕のあたり倉わらない、倧切にしおいる粟神性なので、今埌こういったテむストの絵は描かないかもしれたせんが、こちらの絵は今埌も倧事にしおいきたいず思っおいたす。

あず、倧孊幎のころにコピックずいう挫画などで䜿う画材で、ドロヌリングず蚀っおラクガキのような事を行っおいたのですが、そういうのは今芋おも面癜いなず思いたすね。

小島―
なるほど、今たでずっず油絵をやられおいるず思いたすが油絵を専攻した理由は䜕だったのでしょう

平井―
すごく単玔なのですが、絵を描くなら「油」だなず….
矎術絵画油たたはアクリル みたいな笑

小島―
なるほど、油絵以倖の䜜品を䜜ったりはしたすか

平井―
いたは無いですが、興味があるものずしお「圫刻䜜品」は今埌やっおみたいず思っおいたす。

小島―
絵画ず違い、立䜓的なものですよね。
圫刻䜜品はどんなずころに興味を持たれたのですか

平井―
䞭孊生の頃に矎術の授業で粘土を䜿っお自分の手を䜜ろうずいうのがありたした。
その時に矎術の先生に「圫刻いいね」ず蚀われたり、高校や倧孊生の時にデッサンを行っおいる時に「平井君は圫刻的なデッサンだね」ず蚀われるこずが床々あり、そういったずころで興味を持぀ようになりたした。

あず、絵画だけでなく圫刻も䜜られおいるアヌティストも倧勢いらっしゃるので、そういった人たちの䜜品を芋お、粘土や朚っお生の物質感があっおカッコいいなず思う事がありたす。

小島―
油絵を専攻しおいおも圫刻などもやらせおもらえるのでしょうか

平井―
授業に参加するずいうのは、なかなかできないず思うので、たずは先生に盞談しおみおアドバむスを貰おうかず思いたす。
䞀人で始めるには䜕も党くわからない状態なので。

小島―
なるほど、圫刻䜜品も今埌楜しみにしおいたすね。

小島―
話が少しもどりたすが、「自分の思ったこずや感じたものを䜜品に匷く」ずありたしたが、日垞生掻の䞭での感情などを䜜品にしおいるむメヌゞですか

平井―
そうですね、そういうずころですね。
ただ、すごく僕の䞭の曖昧な郚分で、今日はこういう感情でこういう絵を描くずいうわけでもないんです。

人物画を描くずきにモデルさんを芋お、どういう印象を受けお、それを描くかずいうこずもありたす。

小島―
なるほど、党䜓的に人物を描かれおいる䜜品が倚いように感じたすが、感情や欲ずいうずころでは、人物画になるのでしょうか。

平井―
そうですね。メむンは人物かなず思っおいたす。
ただ、心の䞭の動きなど党然人物じゃなくおも描けるテヌマだず思っおいたす。

毎日新しい発芋、気づきを増やしおいく

小島―
䜜品を制䜜しおいく䞭で、いろいろな問題や悩みっおあるかず思いたすが、今たでで、䞊手くいかず躓いおしたったこずなどございたすか

平井―
去幎から今珟圚が割ずそうです。
䜜品のスタむル、䜜颚を倉える詊みをしおいお、去幎幎はずっず暡玢の時期でギリギリにならないず卒業制䜜も手が぀かない状態だったんですよ。

今ようやく、䞊手くできないかもしれないけれど、たずはやっおみないず䜕もできないなず、䞋手でも䜜品を増やしおいこうず取り組んでいたす。

そのため、去幎から今珟圚の時期にかけおは、なかなか自分が玍埗のいく䜜品は䜜れおいない状態ですが、それでも楜しいですね。

小島―
なるほど、倧孊ぞ行っおから新しい発芋や呚りからの圱響はどうですか

平井―
新しい発芋は毎日ありたすね。
最近では色の調和のようなずころで、普段䜿わない色だったり、自分が奜きな色を䜿っおやっおいたす。
この色を䜿ったら䜜品の印象が良くなるな、悪くなるなずいうのを考えながらやっおいたすね。

その䞭で偶然できた効果のようなものも倧切にしおいき、䜜品が未完成でも次の䜜品を描いおいっお、「気づきを増やしおいく」ずいうのを考えおいたす。

小島―
ずおも前向きな思考でよいですね。
芞術に察する信念をしっかり持っおいお玠敵ですね。

東京での新生掻

小島―
珟圚、東京にいらっしゃるずのこずで、生掻はどうですか

平井―
ずおも充実しおいお楜しいです。

小島―
東京だず色々なずころで展瀺䌚も倚いず思いたすが、䌑みの日に矎術通巡りなどはされるのですか

平井―
そうですね、日曜日は倧孊が開いおいないので、矎術通に行ったりしたす。
最近だずアンリ・マティス展や恐竜の化石の展瀺を芋に行きたしたね。

恐竜の化石展では、ティラノザりルスの本物の化石が頭分きおいたのですが、こんなにデカかったのかず衝撃でした笑

小島―
東京ですず展瀺を芳る機䌚も倚くお、刺激も増えお良いですね。

今埌の掻動ず目暙に぀いお

小島―
最埌に今埌の掻動や目暙などがあればお聞かせください。

平井―
東京にせっかくいるので、個展やグルヌプ展瀺などの展瀺の機䌚を増やすこずです。
あず、今幎䞀幎は先生に䜕を蚀われおもいいず思っおいるので、たずは䜜品数を増やしお、自分のやりたいこずをしっかりず責任をもっおやりきる事ですね。

海倖の事も芖野にいれおみたりず自分の興味あるものも、どんどん増やしおいきたいず思っおいたす。

小島―
ずおも前向きな目暙で玠晎らしいですね。
平井さんの今埌の䜜品や掻動を応揎しおいきたいず思いたす。

平井さん、本日は有難うございたした。

Profile平井 森人

平井 森人

2023幎3月たで札幌歊蔵野矎術孊院研究科に圚籍し、歊蔵野矎術倧孊造圢孊郚油絵孊科絵画衚珟コヌスを卒業。
珟圚、歊蔵野矎術倧孊倧孊院油絵コヌス圚籍䞭。

䜜品玹介・販売ペヌゞ

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