モエ・エ・シャンドン・ブリュット・アンペリアルは、世界最大のシャンパーニュメーカーの一つである「モエ・エ・シャンドン」を象徴するシャンパンです。かの有名な皇帝ナポレオン・ボナパルトを由来とするこのワインは、1869年の誕生以来、世界中の人々を魅了し続けてきました。
この世界最高峰のシャンパーニュと、その作り手について詳しくご紹介させていただきます。
モエ・エ・シャンドンについて
モエ・エ・シャンドンは、世界でも指折りのワインの産地であるフランスの、シャンパーニュの中においても名高い世界最高峰のワイナリーです。1743年に設立され、世界中から成功とエレガンスの象徴として、今日にいたるまで愛され続けてきました。
スポーツなどの優勝イベントでよく行われるシャンパンシャワーの起源を作ったとも言われています。そんなモエ・エ・シャンドンのボトルは世界最大級の出荷量を誇り、「毎秒1本世界のどこかで開けられている」という言葉からもその絶大な人気度と信頼が伺えます。
モエ・エ・シャンドンの歴史
モエ・エ・シャンドンは、1743年にエペルネのワイン商クロード・モエによって、彼のシャンパーニュをパリに出荷するために「モエ・エ・シ」という名前で設立されたのが始まりです。彼はルイ15世の公妾であったポンパドゥール夫人を顧客に持っている宮廷仕えの商人であり、ヴェルサイユの王族や貴族にシャンパーニュを提供していたようです。
彼の孫であるジャン・レミー・モエは、ワイナリーを国内でも国際的にも有名にしました。あの皇帝ナポレオンと交友があり、ナポレオンは戦いの際には、いつもモエのシャンパンを手に入れ、勝利のために祝杯を挙げていたと知られているようです。
また、ナポレオンが失脚した後には、モエのワイナリーはロシアによって略奪されてしまいましたが、その時奪ったモエのシャンパーニュの味を忘れられず、ナポレオンの敵だった多くの著名な人物がワイナリーの顧客になりました。
その中にはアレクサンドル1世や、神聖ローマ皇帝フランツ2世、初代ウェリントン侯爵などが含まれていたことから、いかにモエ・エ・シャンドンが魅力的だったかが伺えます。
1833年にピエール・ガブリエル・シャンドン・ド・ブリアイユが、モエ・エ・シのパートナーとして加わった際に「モエ・エ・シャンドン」という現在の名前に変わりました。
150年以上前の1869年には、ナポレオン生誕100年を祝い、現在のモエ・エ・シャンドンの象徴でありスタンダードキュベとなるモエ・エ・シャンドン・ブリュット・アンペリアルが誕生しました。
1927年には、かの有名なドン・ペリニョンを獲得、さらに1971年と1987年にヘネシー・コニャックとルイ・ヴィトンと合併し、2021年にヨーロッパで最も価値が高い企業と評価されるようになる「LVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)」を設立しました。
2022年に亡くなったエリザベス女王へのシャンパーニュ提供者として、王室御用達になっていたことからも凄まじいブランド力をうかがい知れます。
モエ・エ・シャンドンのブドウと畑
年間3000万本とも言われる生産量を誇るモエ・エ・シャンドンですが、この莫大な量を素晴らしい品質でコンスタントに供給するために、非常に広大な畑を所有・契約しています。シャンパーニュ地方で最も広大と言われる所有畑はなんと1,150ヘクタールと言われています。
これは、驚くことに東京ドーム246個分に匹敵します。そのうち半分はグランクリュ(特級畑)で、25%はプルミエクリュ(1級畑)というのも驚きです。
シャンパーニュ地方の5つの地方に点在する200を超える畑は、すべて異なるテロワールを持ち、それらが重なり合って生まれた多様性がシャンパーニュに最適なブドウ選びを可能にしています。また、シャンパーニュのブドウは、なんと全てが機械を使わずに手摘みで収穫しています。これらの恵まれた環境と心づかいが最高品質のワインへと還元されているのでしょう。
使われている品種は、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエ、シャルドネの3種類です。ピノ・ノワールはしっかりした骨格とボディを、ピノ・ムニエはしなやかな丸みとフレッシュさを、シャルドネはエレガントな酸味とフィネスを、それぞれ特徴とします。
それらを最大限に発揮したブドウを、品種ごとに区画ごとに醸造し、完璧なアッサンブラージュをしたものがモエ・エ・シャンドン・ブリュット・アンペリアルとなります。
モエ・エ・シャンドン・ブリュット・アンペリアルの特徴
誕生してから150年以上にわたって愛され、世界中のイベントなどでお祝いの瞬間に寄り添うモエ・エ・シャンドン・ブリュット・アンペリアル。ここからはこの魅惑のワインについてご紹介いたします。
モエ・エ・シャンドン・ブリュット・アンペリアルは、シャンパーニュの主要品種ピノ・ノワール(30~40%)、ピノ・ムニエ(30~40%)、シャルドネ(20~30%)のブレンドで製造されています。ブドウ由来の強いボディ、しなやかさ、フィネスや、品種の多様性やテロワール、複雑さが1869年以来メゾンを象徴するブリュット・インペリアルを最も完成されたシャンパーニュをたらしめています。
また、シャンパーニュにはビンテージがないものが多く、今回のモエ・エ・シャンドン・ブリュット・アンペリアルにもビンテージはありません。しかし、毎年収穫したワインと熟成したリザーブワインを2~3割調合し、完璧にアッサンブラージュすることで、変わらない味とスタイルを提供し続けています。
モエ・エ・シャンドン・ブリュット・アンペリアルの評価
VIVINO | 4.1/5 |
ワイン・スペクテーター | 91点 |
デキャンタ | 88点 |
ワイン・アドヴォケイト | 86点 |
ワイン愛好家の有名レビューサイト、VIVINOでは11万件ものレビューがある中4.1/5という凄まじいスコアを誇っています。
また、アメリカのワイン評価誌の権威、ワイン・スペクテーター(WS)では91/100、毎月90か国以上で発行され莫大な影響力を持つデキャンタでは88/100、ロバート・パーカーで有名なワイン・アドヴォケイト(WA)では86/100と、並外れたスコアを持っています。
モエ・エ・シャンドンのシャンパーニュは、年間3000万ボトルもの本数が製造されていると言われていますが、大規模生産にも関わらずこれほどのスコアに届くとは脱帽するほかありません。これほどのクオリティのものを、世界中の誰もが手に入れられるほど生産していることにも驚きですね。
シャンパーニュという祝福された地と、モエ・エ・シャンドンの技術と歴史が詰まった一本であることが分かります。
■評価点数の目安
96~100点:苦労してでも飲むに値するワイン
90~95点:一度は飲むべきワイン
80~89点:優良ワイン
70~79点:並
60~69点:並以下
モエ・エ・シャンドン・ブリュット・アンペリアルのテイスティングノート
グラスに注ぐと、緑と黄金色のハイライトが差す麦わら色の美しい液体の中を、繊細な泡が立ち昇っているのを確認できます。
青りんご、柑橘系類のフルーティさの直後に石やミネラルの新鮮さと白いフローラルな香りが続きます。その後にエレガントなブリオッシュやビスケット、ナッツなどの香りが続き、健全な成熟香を感じられます。
口に含むと、洋梨やリンゴ、白桃、パイナップルなどの熟して芳醇な果実味が、細やかで軽い泡とともに広がります。心地よい舌ざわりとしなやかに口に馴染む酸味、切なく残る柑橘系のフレーバーが感動的です。週末の乾杯やパーティ、お祝いの場、大切な方とのひと時にふさわしい一杯でしょう。
食事とのペアリングでは、寿司や刺身、カルパッチョ、塩気やスパイシーな果実、あさり、カキ、甲殻類、鳥や豚の胸肉などのしっとりしてジューシーな白いお肉などがマッチします。
一方で甘酸っぱい、または甘辛いものや糖漬けの果実、珈琲やチョコレート、べたべたした触感の食べ物とは合わないとされていますので食事と合わせる際はお気をつけください。
飲む際の温度のおすすめは8~10℃程度です。季節にもよりますが、瓶の首までつかる容器にたっぷりの氷と少しの水を入れて冷やせば、20分程度で飲むことが可能です。
ですが、品質が高いため、少しぬるくなっても香りの変化を楽しめます。全体的に香りに重みが増し、違った側面を感じることができます。コルクを抜いてから時間がたっても香りは瓦ますので、これらの香りの変化を楽しみながらお楽しみください。
モエ・エ・シャンドン・ブリュット・アンペリアルの詳細データ
ワイン名 | モエ・エ・シャンドン・ブリュット・アンペリアル |
フランス語名 | Moet&Chandon Brut Imperial |
タイプ | スパークリングワイン |
飲み口 | 辛口 |
ボディ | ミディアム |
味わいの特徴 | 繊細な泡とバランスの取れた果実味、しなやかな酸味、ミネラル、樽由来のフレーバー、熟成香 |
産地 | フランス/シャンパーニュ |
品種 | ピノ・ノワール ピノ・ムニエ シャルドネ |
熟成期間 | セラーで24か月、デゴルジュマンの後3か月 |
飲み頃の温度 | 8~10℃ |
ペアリング | 寿司、刺身、魚介類、白肉、ホワイトフルーツ |
モエ・エ・シャンドン・ブリュット・アンペリアルが買えるおすすめの通販サイト5選
ワイン販売店や通販サイトで購入が可能です。店舗に行くのは難しい方でも、安心して購入できるおすすめの通販サイトをご紹介します。
下記のリンクでは750mlのものを多く紹介していますが、おひとり様やあまり飲まない方向けの200mlや375ml、大規模なパーティ向けの1500mlまたは3000mlサイズのものを販売している販売店や通販サイトもございます。目的に沿ったサイズをご購入してください。
また、モエ・エ・シャンドン・ブリュット・アンペリアルは、略して「モエ・アンぺリアル」や「モエ・シャンドン・ブリュット」、「モエ・シャンドン・アンぺリアル」などとも呼ばれます。モエ・エ・シャンドンのラインナップには似た名前のものが多いためお気を付けください。
エノテカONLINE
エノテカ株式会社は1988年設立のワインショップです。 設立以来、「FOR ALL WINE LOVERS すべてのワイン愛好家のために奉仕する」を理念として、全国30店舗以上のワインショップ、および卸売業で日本全国の皆様にワインをお届けしています。日本中に店舗もあり、ワインのプロフェッショナルしかいないのでワイン初心者の方にお勧めです。
ワインとワイン愛好家への奉仕をモットーとしている素晴らしい会社です。
高島屋オンラインストア
老舗大手百貨店の高島屋さんでも購入が可能です。付属のゴールドのペンで、メッセージを書き込むことができる限定ギフトボックスが付属しています。安定の高級感と安心感から、プレゼントや贈り物にぴったりです。
TAKAMURA Wine House
Takamura Wine Houseは、10年以上楽天市場でワイン賞を受賞し続けている超人気オンラインショップです。ワインとサービスの高い品質から人気を集めています。大阪にある実店舗も素晴らしい店構えと品ぞろえで、珍しいワインのテイスティングを楽しめます。
Amazon
超人気商品のために、大手通販サイトアマゾンでも取り扱いされています。注目のAmazonソムリエというサービスも利用でき、無料でベテランソムリエと相談することが可能です。ご予算や利用シーン、保存方法までメールや電話で相談が可能です。
酒類の総合専門店 フェリシティー
楽天にて、ショップオブザイヤーを5年連続で獲得している人気店です。非常に多くのワインはもちろん、ワイン以外のお酒やおつまみも同時に購入できるため、非常に便利な通販サイトです。こちらのリンクでは通常の二倍サイズ、1500 mLのマグナムサイズと呼ばれるものを紹介しています。個人的な経験になりますが、著者はマグナムサイズをパーティに持ち込んだ際、非常に大好評で、それからの定番になりました。
酒類の総合専門店 フェリシティー
モエ・エ・シャンドン・ブリュット・アンペリアルをご堪能いただけます
2021年12月31日、「札幌で1番お洒落なカフェバー」をコンセプトに札幌円山にオープンいたしました。お昼の時間帯はカフェ、夜の時間はBARを営業し、BARの時間帯ではモエ・エ・シャンドン・ブリュット・アンペリアルはもちろんのこと、数多くの希少価値の高いワインをご用意しております。
また、プロが腕を振るった当店オリジナルのフードメニューは、ワイン一つ一つに合うように作り上げておりますため、ぜひワインと共にお召し上がりいただければ幸いです。
店名 | RY’S cafe bar(アールワイズカフェバー) |
住所 | 北海道札幌市中央区北4条西24-2-16-2F [地図を見る] |
電話番号 | 050-3187-4155 |
営業時間 | カフェ:11:00-16:00(L.O.15:30) BAR :17:00-24:00(L.O.23:30) |
定休日 | 無休 |
駐車場 | 2台 |
Wi-Fi | 有り |
電源 | 4席 |
喫煙席 | 全席禁煙 |
店舗サイト | https://rys-cafe.bar/ |
SNS | Twitter |
RY'S cafe bar(アールワイズカフェバー)札幌で1番お洒落なカフェ&イタリアンバー
RY'S Cafe Barは、日常のひとときを特別に彩るカフェ&イタリアンバーです。
カフェタイムには、ハンドドリップで丁寧に淹れた香り高いコーヒーと、焼きたてのふわふわワッフルをお楽しみいただけます。
夜になると、イタリアンレストランとして本格的な料理をご提供。世界各国から厳選されたワインと共に、シェフ特製の絶品グルメを味わうことができます。
女子会やパーティー、デートなど、さまざまなシーンでの利用に最適。落ち着いた雰囲気の中で、心温まるひとときをお過ごしください。
住所 | 〒064-0824 北海道札幌市中央区北4条西24-2-16-2F |
---|---|
Tel. | 050-1720-4373 365日24時間!電話受付可能!(AIさゆり) |
営業時間 | カフェ:11:00-17:00 ランチ:11:00-14:30 バー:17:00-23:00(L.O.22:30) |
アクセス | 最寄り駅:地下鉄東西線「西28丁目駅」1番出口より徒歩5分 駐車場:2台 |