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ワインをもっと楽しもう!ワイングラスについて徹底解説!

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一言でワインと言っても、世界には数えきれない程の種類が存在します。
それぞれ味も香りも風味も異なり、さまざまな特徴を持っています。
せっかくワインを飲むなら、1番美味しく飲める方法で楽しみたいと思いますよね。

この記事では、ワインの特徴や風味を損なわないためのワイングラスを紹介していきます。
さまざまな種類の中から飲みたいワインにぴったりなワイングラスを選べるように、また、ワイングラスを購入する場合の有名なブランドに関してもご紹介していきますので、是非最後までお楽しみください。

それでは早速ご紹介していきましょう。

ワイングラスの歴史

まずはワイングラスの歴史から、ご紹介していきます。

ワイングラスは古代ローマ時代には既に存在していました。
キリスト教の儀式で使用されていた聖杯が由来となり、今のワイングラスの形になったとされています。

ワイングラスのもつ意味

世界中に存在する多くのワイン愛好家達が、「ワイングラスはワインを味わう際に大きな意味を担っている」と、言っているように、ワイングラスによってワインの感じ方は大きく変わってくるのだそう。

飲み口が広いワイングラスは、まず舌先にワインが触れる。
飲み口が細いグラスだと舌の奥の方でワインを感じるのだそう。

酸味が特徴のワインを飲み口が細い方のグラスで飲むと、舌の奥に当たるため酸味が強調されて感じてしまうのです。

また、苦味の強いワインを飲み口の広いワイングラスで飲むと苦味が強調されてしまい、どちらも本来の味よりも“くどい”印象を受けてしまうのだそう。

さまざまな生産地のワインを飲む時には、それら一つ一つの特徴や欠点を知ったうえで、適切なワイングラスを選ぶことが重要なポイントになってくるのですね。

グラスの形状がワインの味の感じ方に与える影響は、想像よりも遥かに大きく、ある試飲会でひとつのワインを異なった形状のグラスに注いだところ、違う種類のワインだと思われてしまった程なんだとか。

それほど、ワインとワイングラスの組み合わせはとても大切なんですね。

ワイングラスの形状とそれぞれの名前

ワイングラスは、一般的には3つの構成で作られています。
ワインが注がれるカップの部分は「ボウル」と呼ばれ、その下には、指で持つ部分の脚、「ステム」があり、それを支える台の「プレート」から成り立っています。

ワインが注がれるボウルの部分を直接手で持つと、体温でワインが温まってしまい味が変化してしまう。
そのため脚の部分を親指と人差し指で掴むのが一番スマートで一般的な持ち方になったのだとか。

ボウルの部分を持って飲むのは野暮だと言われていますが、最近ではボウルを持っても体温の影響がでないグラスで脚のないものも販売されているそうですよ。

ボウルの形状にはさまざまな種類があり、上部がすぼまっている形が一般的です。
それは先述の通り、舌が触れる場所を飲み口の広さでコントロールしているから。
そしてもう一つ、香りの感じやすさも大きな影響を与えています。

葡萄の品種によって、香りや味の違いがあり、それによって適したグラスが変わるのです。
例えば、カベルネ・ソーヴィニヨンやメルローの品種を使った赤ワインは、ボディが少し縦に長く、ピノ・ノワールだと比較的丸い形をしたボディのグラスを使うといいのだそう。
そうすることでワインが舌のどこに触れるかを変化させています。

ワイングラスの名店「リーデル」

グラスの形状によってワインの味に変化が生まれることを、最初に発見したのは「リーデル」というオーストラリアの高級ワイングラスメーカーだったのだそう。

たまたま既存のグラスとは形状が異なった、先の広がっていないグラスでワインを飲んだところ、味の違いに気づいたのだとか。

ワイングラスの形状と味の関係性に気づいたリーデルは十数年の歳月をかけてワイングラスの基本形を研究していきました。

小さくて飲み口が細いポートワイン用から、ワインのボトルが丸々1本入る、風船のような形のブルゴーニュワイン用まであります。

リーデルグラスのもう一つの特徴は、グラスの大きさに対して入るワインの量が少なくなるように設計されているところ。
それは、ワインの香りがボウルの中を満たすように計算して作られたのです。
通常のワイングラスの一杯分は、リーデルグラスだと脚の高さの1/3にも満たないのだそう。

世界的に有名なワイン評論家のロバート・パーカー氏が、「機能的にも享楽目的からも、最高のグラスはこれらリーデル製だ。」というほどに、リーデルは、ワイングラス界で確立した存在だったのですね。

ワイングラスの種類

前置きが長くなってしまいましたが、ここからは本題のワイングラスの種類について紹介していきます。

ボルドーグラス

ボウルが狭くて飲み口はやや広い。
一般的なワイングラスよりも少し大きめです。
香りの強い赤ワインや味わい深い白ワインを飲む時に使用すると良いでしょう。

ブルゴーニュグラス

ボウル部分が広く、飲み口はすぼまっているのが特徴です。
ボルドーグラスに比べてボウル部分に丸みがあり、白ワインの香りを引き出すのに最適なグラス。

キャンティグラス

先の2種類に比べて縦長のフォルムが特徴的。
飲み口はすぼまっていて、ブルゴーニュグラス同様甘みを感じやすい形状になっています。
赤白問わず、幅広いワインに適したマルチに使えるグラスです。

モンラッシェグラス

ボウル部分がまるっとした形で、他のグラスに比べて飲み口はあまりすぼんでいない印象。
芳醇な香り豊かな白ワインに合うグラスです。

フルートグラス

縦に細長いフルートグラスは、シャンパン用に作られたグラスです。
他のグラスに比べて特徴のあるすらっとした形状には、炭酸を抜けにくくするための効果があるのだそう。

ワインとそれに合うグラスの紹介

先程のワイングラスの種類をもとに、ワインに合わせるならどの種類が良いのかを紹介していきます。

赤ワインを飲むなら

渋みが強いフルボディの赤ワインを飲むなら、ボルドーグラス
酸味が強い赤ワインを飲むならブルゴーニュグラスがおすすめ。

ボウルの膨らみの直径と飲み口の直径の差が少ないとタンニンと呼ばれる渋みの成分がまろやかに感じられるのだそう。
逆に膨らみの直径と飲み口の直径の差が大きいグラスだと酸味と風味が上品になるのだそう。

白ワインを飲むなら

赤ワインに比べて、さっぱりとした酸味のある白ワインを飲むなら、キャンティグラスがおすすめです。
縦長の形状は口に入る量も多く、ワインの風味を楽しみつつ、舌の上でゆったりと広がる味わいを感じる事ができるでしょう。

スパークリングワインを飲むなら

発泡性のスパークリングワインを楽しむなら、選ぶグラスはフルートグラス一択です。
他のグラスよりも炭酸を長持ちさせる効果があり、シュワシュワと泡が動く様子も華やかさを演出してくれます。
口の中で弾ける炭酸と、芳醇な香りを満喫してみては?

こだわりのグラスは、ワインの質を高めるので、贅沢な時間を感じさせてくれること間違いなしです。
いろいろと試してみて、自分好みのペアリングを楽しんでみてくださいね。

ワインを楽しむためのマナー

ワインは紳士の飲み物です。
嗜むのなら最低限のマナーくらいは身につけておきたいですよね。
そこでちょっとした豆知識も含めてワインのマナーをご紹介していきます。

~ワインの持ち方編~

ワインを飲む時はどうやって持っていますか?
ほとんどの人がステム(脚の部分)を持つと答えると思います。

着席の場ではそれが正解。ですが立食パーティーなどでは持ち方が変わるのを知っていましたか?
乾杯の際に高く掲げたり、ワインを持ちながら歩くことが多い場では、不安定なステムではなく、グラスを安定させるためにボウル部分に指を添えて持つと良いでしょう。

その理由は、周りの人への思いやりです。
大切な場での思い出が苦い記憶にならない為にも、意識しておくと良いかもしれませんね。

ボウルを持つのはどうなの?と思う人もいるかもしれませんが、先程ワイングラスの歴史でも触れた通り、ボウルを持ってもワイン自体の温度が変わることはありません。

~乾杯のマナー編~

立食パーティーや結婚式で「乾杯」をする時も注意することがあります。
それはグラスを合わせて音を鳴らさないこと。
普段ビールのジョッキを飲む人は、勢いよく音を鳴らしたいかもしれませんがここは我慢。
なぜならワイングラスはガラスが薄くて割れやすいからです。
乾杯の時は、グラスを持ち上げて相手の目をみて「乾杯!」と言えばOKです。

~ワインを注いでもらう編~

基本的にはワインは男性に注いでもらうのがマナー。
もしくはソムリエさんにお願いしましょう。
注いでもらうときは手で持ち上げずに、溢さないようにテーブルに置いたままにするのが基本ですよ。

他にもワインには細かなマナーがありますが、どれも周りへの配慮から考えられたものばかりなんです。

ワイングラスを購入するなら

ワイングラスによってワインの感じ方が変わると知って、新しいワイングラスを購入したいと思った人もいるのではないでしょうか。

それでは、世界で有名なワイングラスのメーカーをご紹介します。
おしゃれなワイングラスはお祝いやプレゼントにもぴったりです。
是非参考にしてみてくださいね。

RIEDEL(リーデル)

ワイングラスとワインの密接な関係に最初に気づいたブランドのリーデルは、ワイングラスの老舗として世界中で人気のブランドです。
数々のワイン愛好家も信頼を寄せるリーデルなら、ハンドメイドのソムリエシリーズが有名です。
ワイン好きなら手に入れたい代物なのではないでしょうか。

LOBMEYR(ロブマイヤー)

オーストラリア発祥のワイングラスブランドです。
神聖ローマ皇帝位を継承した有力な家系のパプスブルク家も御用達のブランドなんだそう。
ロブマイヤーで有名のバレリーナワイングラスは、とても美しくて優雅。
特別な日に高級ワインと合わせて飲むのは憧れますね。

ZALTO(ザルト)

素材・製法・デザインなど細部までとことんこだわり作られている、ハンドメイドのワイングラスブランドです。
ドイツでは「ブラインドテイスティングコンペティション」にて3冠を達成。
プロが認める、トップオブトップのワイングラスブランドなんです。

STOLZLE LAUSITZ (シュトルツル・ラウジッツ)

シンプルで洗練されたデザインのドイツのワイングラスブランド。
ウッドグラスというガラスが誕生してから500年の歴史を持つヨーロッパガラス産業のひとつ。
機能的でコストパフォーマンスに優れたグラスが揃っています。

SPIEGELAU (シュピゲラウ)

老舗ワイングラスブランドのリーゼル社の1ブランドです。
5つ星ホテルで使用されている実績があり、薄さと軽さに定評のあるワイングラス。
納得の飲み心地を体験してみては?

Nachtmann (ナハトマン)

ナハトマンのクリスタルグラスは見とれてしまうほどの美しさです。
食器も有名ですが繊細な細工や、デザイン性の高いアイテムが豊富で、女性や、おしゃれな物が好きな人へのプレゼントにもぴったりなんです。

SCHOTT ZWIESEL(ショット・ツヴィーゼル)

ドイツのクリスタル製品を扱っているブランドです。
洗練されたデザインと高い品質は、世界各国120以上の高級ホテルやレストラン、そして航空機や豪華客船などでも採用されています。
プロが認めるワイングラスを自宅でも使用してみたいですよね。

カフェでワインを楽しむなら~RY’S cafe bar

当店ではチャージ料金500円をいただいておりますが、QSCを高い基準で保つだけでなく、お客様ひとりひとりに満足していただけるようにホスピタリティにも力をいれて心を込めたおもてなしをしております。

豊富なお食事メニューや、こだわりのカクテル、コーヒーやスイーツの種類も充実!
ぜひ、普段とは違った非日常な空間を心ゆくまでご堪能ください。

店名RY’S cafe bar(アールワイズカフェバー)
住所北海道札幌市中央区北4条西24-2-16-2F
[地図を見る]
電話番号050-3187-4155
営業時間カフェ:11:00~16:00(L.O.15:30)
BAR :17:00-24:00(L.O.23:30)
定休日無休
駐車場2台
Wi-Fi有り
電源4席
喫煙席全席禁煙
店舗サイトhttps://rys-cafe.bar/
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まとめ

いかがでしたでしょうか?
この記事ではワイングラスの種類についてご紹介しました。

普段何気なく飲んでいるワインですが、美味しく感じるためにワイングラスは計算されて作られていることが分かりましたね。

ワインの種類が豊富なレストランやバーに行ってワインとグラスのペアリングを楽しんでみたり、グラスを変えたら本当に味が変わるのか、自分で試してみるのも面白そうだと思いませんか?

この記事が、少しでも参考になったのであれば嬉しく思います。