サン・テステフ・ド・カロン・セギュール(Saint Estephe De Calon Segur)は、世界で最も偉大なワイン産地の一つ、ボルドー サンテステフ村のトップクラスシャトー「シャトー・カロン・セギュール(Ch.calon Segur)」によって造られたサードラベルワインです。
12世紀から歴史が続くとも言われ、1855年のメドック格付けでは第3級を獲得したシャトー・カロン・セギュール。
2012年に新たな所有者がシャトーを引き継いだことで、伝統を背負いながらも新たなスタイルを手に入れ、進歩を見せたことでさらなる評価を得ています。
今回は、その偉大な造り手のワイン「サン・テステフ・ド・カロン・セギュール」をご紹介いたします。
シャトー・カロン・セギュールとは

シャトー・カロン・セギュールは、1855年のメドック格付けにおいて第3級を獲得した名門シャトーです。フランス、ボルドー地方、メドック地区の最北の村であるサンテステフに位置します。
数世紀に渡りメドックで最古級の歴史を誇り、そしてサンテステフを代表する、まさに名門のシャトーです。
第3級でありながら、著名なワイン専門誌であるワインアドボケイトやワインスペクテーターなどでは第1級シャトーやスーパーセカンドに迫る高い評価を毎年獲得しています。
伝統に忠実なクラシカルさを保ちながらも確実に進歩し続ける姿勢から、格付け以上の評価と、根強い人気を得ているシャトーです。
シャトー・カロン・セギュールの歴史
シャトーの畑についての記録は、最古のものでなんと12世紀にまで遡ることができます。ボルドー大学所蔵の古文書には、12世紀当時のカロンのワインに対する徴税記録が残されています。
また、実際に名前にある「カロン」は、この中世にサンテステフ村の脇を流れるジロンド河の河口で航行していた小舟を由来とすることからも、長い歴史が存在することを伺えます。
ローマ時代からカロンの地のワインは名声を得ていたようですが、やはり、確固たる評判を得たのは18世紀、セギュール伯爵のニコラ・アレクサンドルがシャトーを手に入れてからでしょう。
ニコラ・アレクサンドルはルイ15世から「ブドウの王子」と呼ばれるほどワインに熱心な人物でした。彼はのちにメドック格付け第一級になるシャトー・ラフィット・ロートシルトとシャトー・ラトゥール、また、その他にも一流のシャトーを所有しており、彼の所有する畑のワインはヨーロッパで確固たる地位を気づいていました。
ある時、どのワインを一番に愛している?と質問された彼はこう答えました。
「ラフィットでもラトゥールでもワインを作るが、私の心はカロンにあります。」
この有名な言葉は、シャトー・カロン・セギュールのシンボルとしてラベルに描かれる特徴的なハートマークに形を変えながら、今でも息づいています。
1755年に伯爵は逝去しますが、そのちょうど100年後、かの有名な1855年のメドック格付けにおいて第3級に名を連ねました。
そして、1900年代には大物であるネゴシアン一家の庇護のもと、歴史に残る素晴らしいヴィンテージを作り上げてきましたが、特に1920年代、1940年代、1950年代は伝説的なヴィンテージだったと記録されています。
しかしながら、1980年代から畑のメルロー比率が増えたこと、また、植樹密度が下がったことから、専門家たちにはワインが弱くなったと批判を浴びました。
そこで、ガスクトン家最後の所有者であるマダム・デニース・ガスクトンは、カベルネ・ソーヴィニョンを増やし、樹木密度を増やすなどの改革を2006年に開始し、品質向上に努めました。
品質は向上したものの、マダムの方針からシャトーは閉鎖的だったため、知名度の面ではあまり優れてはいませんでした。
マダム・デニースが2011年に亡くなると、2012年にフランスの大手保険会社、シューラヴニール社に1億7千万ユーロで売却。
シューラヴニール社は、極上の文化遺産としての名声にふさわしくなるように、引き継がれてきたシャトーと魂に最大限の敬意を払いながら、ブドウ畑、ワインセラー、シャトーとその庭園などに大規模な改修・修復工事を行います。
2000万ユーロ以上かかったと言われるこのプロジェクトにより、シャトー・カロン・セギュールはシャトーとワインの両者において、現代的でもあり古典的でもある、伝統と革新が調和したシャトーとして生まれ変わりました。
現在では非常にオープンなシャトーになっており、世界各国でテイスティングなどの交流を行い、積極的な進化を見せることで、数多くのファンを獲得し、非常に人気なシャトーとなっています。
シャトー・カロン・セギュールの現在

現在のシャトー・カロン・セギュールは歴史への敬意にあふれる、また、名門の名にふさわしい改装を施され、生まれ変わっています。
これほどまでの文化遺産を委ねられたシューラヴニール社には、大きな責任と義務が生じましたが、彼らはシャトー・カロン・セギュールの洗練された厳格さとぬくもりを壊さないように配慮した改修を行いました。
彼らのおかげで全ての設備が偉大なワインを作るのにふさわしい姿に変わりました。
例えば、醸造所はポンプなどのワインの移動の際にダメージを与えるものは無くなり、重力を用いた自然なシステムに変わりました。
また、タンクの数が倍増したことで、より細かい区画ごとにワインを醸造しより細かい管理を行うことが可能になりました。
ワインセラーもより機能的になり、2.5倍もの量の熟成中のワインを温度、湿度、そして空気質においてコントロールできるようになりました。
さらに、シャトーの責任者にメドックのワインを知り尽くしたと言われるローラン・デュフォを、醸造長にはヴァンサン・ミレを任命しました。
2032年の完成を予定とするブドウ畑の再編プロジェクトの道半ばであるにもかかわらず、改築と二人の精鋭醸造家によってワインの評判は向上の一途をたどっています。
その進歩はファーストワイン「シャトー・カロン・セギュール」、セカンドワイン「マルキ・ド・カロン・セギュール」だけではなく、ご紹介しているサン・テステフ・ド・カロン・セギュールにもしっかりと感じ取ることができます。
シャトー・カロン・セギュールのブドウと畑

カロン・セギュールを唯一の存在にたらしめているものは、やはりブドウ畑でしょう。カロン・セギュールが1855年のメドック格付けのころから所有しているこの畑は、55haのまま面積が変わっていません。
また、クロ区画という厚い岩の壁に囲われているブドウ園は、何世紀にもわたって完璧な一貫性を保ったブドウ畑として非常に歴史的価値があります。
さらに、この畑は比類なきテロワールを有します。
この畑のシャトーの畑は、最も高い標高で13メートルほどですが、起伏に富み、余計な水分の排水に理想的な勾配がついています。
ガロンヌ川の堆積効果によって、深さ0.5メートルの砂利、薄い粘土の層とその下の鉄分を多く含む分厚い礫層が形成されており、シャトーの特徴である力強さと華やかさを供給しています。

この恵まれた土壌で育てられる主役のブドウ品種は、カベルネ・ソーヴィニヨンです。
カロン・セギュールと奇しくも同じイニシャル(C・S)を持つこの品種は、2006年の大規模な土壌調査によってこの地のテロワールに最適だと裏付けられました。
ファーストワイン「カロン・セギュール」の最近のヴィンテージではカベルネ・ソーヴィニョンが常に75%以上を占めており、グレートヴィンテージでは90%にも届きます。将来的には全ブドウの70%をカベルネ・ソーヴィニョンに植え替える予定です。
さらに、2012年の引継ぎの際には、1ha当たりに5900本が植えられていましたが、ブドウ同士の競合を引き起こして品質を高めるために、植樹密度を上げることを課題としており、2032年までに1ha当たり10000本に増やす予定です。
現在は1ha当たり8000本程度にまで密度は高まっており、順調に品質改善が進んでいるようです。
また、これらの畑の再編とともに、畑に最適な株を探すためのマサルセレクションとクローンセレクションを行い、各ブドウ品種の優良遺伝子の保存と特定することで、個性的かつ複雑なワインを模索しています。
このように、シャトー・カロン・セギュールは、ブドウと畑の潜在能力を最大限に生かすための努力を惜しまず、日々進歩を続けています。
ちなみに、今回ご紹介のサン・テステフ・ド・カロン・セギュールは、その畑の若木を用いています。
サン・テステフ・ド・カロン・セギュールの特徴

サン・テステフ・ド・カロン・セギュールはシャトーの若木から手摘みで収穫されたブドウを使い、手作業と機械で入念に選果、18日から21日のマセレーションを行い、ステンレスタンクで発酵後、3年使用の古樽で16ヶ月にわたって熟成されたサードワインです。
1999年に使われなくなったサン・テステフ・ド・カロン・セギュールという名前が2013年に復活し、このワインの名前となりました。ファーストワインの「カロン・セギュール」とはブドウの木の区画や樹齢、樽などの点で異なりますが、醸造責任者や醸造工程などは殆ど同じであり、非常に質が高いです。
伝統的品種のカベルネ・ソーヴィニョン、メルロー、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルドを理想的な比率でブレンドすることで、エレガントかつ伝統的なボルドーらしい、凝縮感のあるバランスの良いワインを造り上げています。
メルロー比率が高めのため、フレッシュさとフルーティさを持ち、リリース後からすぐに楽しめるほか、ファーストワインの「カロン・セギュール」とセカンドワインの「ル・マルキ・ド・カロン・セギュール」よりもお手頃なため、シャトー・カロン・セギュールのスタイルをお手軽且つカジュアルに楽しむことができます。
また、可愛らしいハートのラベルとワイン初心者の方でも楽しく飲める味わいから、恋人やパートナーへのプレゼントとしても最適です。
平均年間生産本数は約50000本となっており、少し希少性は高いですが、ネット通販やワイン販売店などで問題なく購入することが可能です。
サン・テステフ・ド・カロン・セギュールの評価
サン・テステフ・ド・カロン・セギュールはサードワインであるため、著名な評価誌ではテイスティングされていないことが多く評価が分かりにくくなっています。
最も消費者に近いワイン評価サイトのvivinoでは、セカンドワインの「ル・マルキ・ド・カロン・セギュール」に毎年迫る評価を残しており、なんと最新ヴィンテージの2018年では「ル・マルキ・ド・カロン・セギュール」に勝利しています。
海外の多くのレビューサイトでも常に高評価であり、非常におすすめのワインです。
サン・テステフ・ド・カロン・セギュールのテイスティング

フルボディながらも華やかさのあるワインで、飲み口は中辛口です。
外観はルビーがかった深みのある紫色、輝きや清澄度は非常に健全で、美しい見た目をしています。
グラスに注いだ瞬間から、ブラックカラント、プラム、カシス、チェリー、スミレといった果実や花の香りや、皮革、土、スパイス、チョコレート、タバコ、バニラなどの熟成香などを感じ取れます。それらが非常にきれいに調和していて、いつまでも嗅いでいたくなってしまいます。
味わいとしては、若いながらも十分に凝縮感のあるフレッシュで果実味や、サンテステフ特有の引き締まった酸を感じられます。タンニンは豊富ですが、まろやかでシルキーであり、かすかに甘味の残る余韻で締めくくられます。
香りや味わい、余韻など全てがバランスよく上品にまとまっており、最初から最後まで完璧に計算されているように感じます。サードワインとしての親しみやすさを持ちながらも、カロン・セギュールファミリーとしての特徴を備えた素晴らしいワインに仕上がっています。
抜栓直後も十分に味わい深いですが、栓を開けてから少しおいておくことでより本領を発揮したように感じました。
ペアリングする料理としては、赤身のお肉の牛や鹿、鴨やジビエ肉などがよくマッチします。また、熟成香もしっかり感じることができるのでキノコなども相性が良いです。
チョコレートと一緒に、まったり食後に楽しむのにも適しています。
サン・テステフ・ド・カロン・セギュールの詳細データ
ワイン名 | サン・テステフ・ド・カロン・セギュール |
フランス語名 | SAINT ESTEPHE DE CALON SEGUR |
タイプ | 赤ワイン |
飲み口 | 辛口 |
ボディ | フルボディ |
味わいの特徴 | カシスやチェリーなどの赤・黒果実、スミレの花などのブドウ由来の華やかな香りとスパイスやオーク、皮革といった熟成香が調和しています。 口に含むと、瑞々しくも凝縮感のある果実味とシルキーなタンニンが、華やかで力強いバランスの良い味わいを演出します。 |
産地 | フランス ボルドー メドック サンテステフ |
品種 | カベルネ・ソーヴィニョン 56% メルロー 35% カベルネ・フラン 7% プティ・ヴェルド 2% (ヴィンテージによって変化します) |
熟成期間 | 16ヶ月 |
飲み頃の温度 | 15~18度 |
ペアリング | 牛肉や鹿といった赤身のお肉やジビエ |
サン・テステフ・ド・カロン・セギュールが買えるおすすめの通販サイト4選

サン・テステフ・ド・カロン・セギュールは、ワイン販売店や通販サイトで購入が可能です。店舗に行くのは難しい方でも、安心して購入できるおすすめの通販サイトをご紹介します。
※状況により売切れになっている場合がございますので、お気をつけくださいませ。
ENOTECA online
エノテカ株式会社は1988年設立のワインショップです。 設立以来、「FOR ALL WINE LOVERS すべてのワイン愛好家のために奉仕する」を理念として、全国30店舗以上のワインショップ、および卸売業で日本全国の皆様にワインをお届けしています。
ワインとワイン愛好家への奉仕をモットーとしている、最大手のワインショップです。
トスカニー
トスカニーはイタリアワインを専門としていますが、膨大な量のワインの取扱いとその品質の高さで知られています。ワインラヴァー必見のサイトです。
ぜひサン・テステフ・ド・カロン・セギュール以外の品ぞろえもご覧になってください。
>>トスカニー
TAKAMURA Wine House
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サン・テステフ・ド・カロン・セギュールをご堪能いただけます

当店は、2021年12月31日「札幌で1番お洒落なカフェバー」をコンセプトに札幌円山にオープンいたしました。お昼の時間帯はカフェ、夜の時間はBARを営業し、BARの時間帯ではサン・テステフ・ド・カロン・セギュールはもちろんのこと、数多くの希少価値の高いワインをご用意しております。
また、プロが腕を振るった当店オリジナルのフードメニューは、ワイン一つ一つに合うように作り上げておりますため、ぜひワインと共にお召し上がりいただければ幸いです。
店名 | RY’S cafe bar(アールワイズカフェバー) |
住所 | 北海道札幌市中央区北4条西24-2-16-2F [地図を見る] |
電話番号 | 050-3187-4155 |
営業時間 | カフェ:11:00-16:00(L.O.15:30) BAR :17:00-24:00(L.O.23:30) |
定休日 | 無休 |
駐車場 | 2台 |
Wi-Fi | 有り |
電源 | 4席 |
喫煙席 | 全席禁煙 |
店舗サイト | https://rys-cafe.bar/ |
SNS | Twitter |
RY'S cafe bar(アールワイズカフェバー)札幌で1番お洒落なカフェ&イタリアンバー

RY'S Cafe Barは、日常のひとときを特別に彩るカフェ&イタリアンバーです。
カフェタイムには、ハンドドリップで丁寧に淹れた香り高いコーヒーと、焼きたてのふわふわワッフルをお楽しみいただけます。
夜になると、イタリアンレストランとして本格的な料理をご提供。世界各国から厳選されたワインと共に、シェフ特製の絶品グルメを味わうことができます。
女子会やパーティー、デートなど、さまざまなシーンでの利用に最適。落ち着いた雰囲気の中で、心温まるひとときをお過ごしください。
住所 | 〒064-0824 北海道札幌市中央区北4条西24-2-16-2F |
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Tel. | 050-1720-4373 365日24時間!電話受付可能!(AIさゆり) |
営業時間 | カフェ:11:00-17:00 ランチ:11:00-14:30 バー:17:00-23:00(L.O.22:30) |
アクセス | 最寄り駅:地下鉄東西線「西28丁目駅」1番出口より徒歩5分 駐車場:2台 |